...こまめに金蒔絵したものであった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...頼まれもせぬのに色々とこまめに骨を折つた...
薄田泣菫 「茶話」
...鼠はこまめに立働いて一日に百本から二百二十本の糸を紡いだ...
薄田泣菫 「茶話」
...その最近の作物(さくぶつ)や生活方(くらしかた)迄こまめに聞(き)き訊(たゞ)した...
薄田泣菫 「茶話」
...こまめに隙間々々を目張しても...
薄田泣菫 「独楽園」
...見る眼にも感に堪えるほどこまめに働いた...
鷹野つぎ 「窓」
...始終こまめに動き廻って...
豊島与志雄 「山吹の花」
...母親と女中だけは近所の活動へこまめに出かけて行く...
林芙美子 「生活」
...鍋に割下をついで鷄を入れるのは珍らしいことに大吉郎がこまめにしてくれてゐる...
林芙美子 「夜福」
...二段にも三段にもこまめにせつせと立働くことですな」後藤がこんなことを面白をかしく喋つてゐると...
原民喜 「氷花」
...男はその人を見るためにナイフや紙挾みをこまめに買ひに行き...
室生犀星 「はるあはれ」
...しばらくこまめに動く女の小さな踝(くるぶし)を見ていた...
山川方夫 「愛のごとく」
...かつ子ほどこまめにはたらく者もないし...
山本周五郎 「季節のない街」
...その日からもとどおりこまめにはたらきだした...
山本周五郎 「季節のない街」
...こまめに酌をしてまわった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...こまめに働らくのはいいが...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
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