...倉地は幾十通とある郵便物を見たばかりでいいかげんげんなりした様子だったが...
有島武郎 「或る女」
...げんなり気を腐らせて居た...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...青菜(あおな)に塩(しお)のようにげんなりしていたが...
海野十三 「少年探偵長」
...果して、いくばくもなく、胃の腑を充分に満足させた闖入者は、げんなりとして、人のよい顔をし、充ち満ちた腹をゆすぶって、四方の隅々までジロリジロリと見廻しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...げんなりするだけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...やれやれ、これでまあ、こっちも助かった、船頭親子も怪我がない限り、おっつけ舟も廻って来るだろう、と旅人どもは、市(いち)が栄えたような心持で、げんなりしたが、白雲ひとりだけの興味は、決してそれで尽きたのではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...げんなりしたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...況(いわん)や不整方程式には、頭も乱次(しどろ)になり、無理方程式を無理に強付(しいつ)けられては、げんなりして、便所へ立ってホッと一息吐(つ)く...
二葉亭四迷 「平凡」
...げんなりしちまふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...体も精神(こころ)もげんなりしてしまつて...
水野仙子 「脱殼」
...私は悶絶直前の掻き廻しにいい気味にもげんなりして寝台から下りた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...むしろ食傷してげんなりしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの食欲をそそらないで反対にげんなりさせてしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この馬はいつの間にかその牝馬どもにげんなりしたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...げんなりして飲みたくなくなったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったくこの種の欲望はじきにげんなりするもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...げんなりさせることである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いくぶんげんなりして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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