...「お蔭様で、もうすっかりなおりましたので……」とお答えすると、「それはよかった...
上村松園 「中支遊記」
...………お蔭様で何から何まで見物さして戴(いただ)きました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうもお蔭様で有難うがす...
谷崎潤一郎 「幇間」
...「まあ、お珍らしい」小母さんはにこにこして、「兄さんですか? 近頃さっぱり家へ帰ってこんのですよ、あなたの方へは?」「昨日、電車のなかで一寸会ったっきり、そうですか、――としちゃんは?」「あの子はね、お蔭様で、兄さんのお世話でガソリン売の方へ出ることになって、体も丈夫になるし、そりゃ喜んでましたよ」小母さんは苦労しすぎた故か、いくらかつんけんしたヒステリ性の女であったが、今日はいかにも晴々しく笑って見せた...
戸田豊子 「歩む」
...よかろう」「お蔭様で――あの...
直木三十五 「南国太平記」
...しかしお蔭様(かげさま)でマドンナの意味もわかるし...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「もうすぐ幽里子さんも退院ですね」「ええお蔭様で」東野南次はフと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お蔭様で丸屋の旦那が行方知れずになっても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様を持ちまして...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...お蔭様で火付け兇状のおなかを見つけ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...「お蔭様で――助かります...
本庄陸男 「前夜」
...お蔭様で助かりました」「お礼には及びません...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...篠原母「ほんにお蔭様でよい嫁をとりまして...
三宅花圃 「藪の鶯」
...それでもお蔭様で生き上(あが)りますと又...
夢野久作 「近世快人伝」
...……何から何まで御恩になりまして……お蔭様で...
夢野久作 「暗黒公使」
...お蔭様で仕返しをしてやる事が出来たというもんで」銅鑼屋の亀さん以下...
吉川英治 「醤油仏」
...「お蔭様で、生きのびましたと、お礼をいいたいところですけれど」「どういたしまして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鑑てくれとは』『お蔭様で...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??