...お蔭様(かげさま)でそうした修行(しゅぎょう)の結果(けっか)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...お蔭様で大変な評判――」とささやくと...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...「こつちですよ、いくらか明るいぢやありませんか、」「お蔭様で、助かりました、」「もう、これから先は、そんなに暗くはありませんよ、」「はあ、これから先は、私もよく存じてをります、」「さうですか、路はよくありませんが、明るいことは明るいですね、」「あなたはこれから、どちらへお帰りなさいます、」「僕ですか、僕は本郷ですよ、あなたは、」「私は柏木の方ですよ、」「それは大変ですね、」「はあ、だから、この先の親類へ泊まらうか、どうしやうかと思つてゐるんですよ、」譲はこの女は厳格な家庭の者ではないと思つた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...「まあ、お珍らしい」小母さんはにこにこして、「兄さんですか? 近頃さっぱり家へ帰ってこんのですよ、あなたの方へは?」「昨日、電車のなかで一寸会ったっきり、そうですか、――としちゃんは?」「あの子はね、お蔭様で、兄さんのお世話でガソリン売の方へ出ることになって、体も丈夫になるし、そりゃ喜んでましたよ」小母さんは苦労しすぎた故か、いくらかつんけんしたヒステリ性の女であったが、今日はいかにも晴々しく笑って見せた...
戸田豊子 「歩む」
...よかろう」「お蔭様で――あの...
直木三十五 「南国太平記」
...お蔭様で」娘は顔を上げる気力もなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「お蔭様でね」「怒るなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で、楽に寝られるだろう」「ヘエ――これでございます」番頭の新兵衛は、紺と白と二重の薬包紙に包んだ一服の粉薬を、小さい盆の上に載せて持って来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で丸屋の旦那が行方知れずになっても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お蔭様で火付け兇状のおなかを見つけ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...「お蔭様で――助かります...
本庄陸男 「前夜」
...篠原母「ほんにお蔭様でよい嫁をとりまして...
三宅花圃 「藪の鶯」
...お蔭様でこの街道の難儀がなくなりまして……」「……まことに恥じ入りまするばかり……」言葉低く語り合ううちに松原を出た...
夢野久作 「斬られたさに」
...「お蔭様で、また今日も半日遊ばして貰えたな...
吉川英治 「醤油仏」
...いよいよ帰るか」「お蔭様で大阪にも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「お蔭様で、暖かになりました」「もうよいのか」「十分に――」武蔵は、お通の手へ茶碗を返して――「お通さん……」と、改めて呼んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お蔭様で命だけは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お蔭様で研究所の人たちは...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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