...私は自分でお膳立したと云つて真先にそれを楯にされたが私から見れば氏はまだ三度々々お米の御飯をたべておかずがなくては生きられないと思つてお出になるやうだ...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...實驗のお膳立も理化學者に委せるのがよろしく...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...すっかりお膳立(ぜんだて)が整うまではナオミに知らせない決心を以て...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お膳立てをするほんの僅かな間でも...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...福子の親父(おやじ)だのと云うものがお膳立(ぜんだ)てをしたからなのだと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...お膳立てをするほんの僅かな間でも...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...運命はちゃんとお膳立(ぜんだ)てをしてくれたのである...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...すっかりお膳立(ぜんだ)てが出来たところで...
徳田秋声 「仮装人物」
...但しそのお膳立てをする任務を某方面から委任されていると云われる松本警保局長は益々健在で...
戸坂潤 「社会時評」
...そのお膳立もすっかり出来たということで余輩は東京へ出かけて行った...
中里介山 「生前身後の事」
...あらかじめお膳立てをしておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お膳立てから、煮物、燒物の世話まで」「それから」「私が、旦那樣のお膳を運んで行くと、御隱居樣は、御自分のお膳を、離れに持つていらつしやいました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お膳立をしてあの戸棚(とだな)へ入れときましたから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...全部お膳立てが出来ていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...メアリと僕とでお膳立てするから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...骨の折れないお膳立をするのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...おまえさんがそこまでお膳立(ぜんだ)てをしてくれるつうなら...
山本周五郎 「似而非物語」
...閻婆(えんば)もそこは巧く逢う瀬のやりくりをお膳立てしてやるしかなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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