...前へお流れなさいましたってね...
泉鏡花 「浮舟」
...挨拶などは固(もと)よりお流れである...
伊藤左千夫 「浜菊」
...その金青年お流れの煙草に...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...綺麗さつぱりとお流れになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...十五日の晩は雨でお流れになるかと思ったらみんな本館の大広間へ上がって夜ふけるまで踊り続けていた...
寺田寅彦 「沓掛より」
...何時もお流れになるんだから...
豊島与志雄 「過渡人」
...「おそばももう今晩はお流れだし...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...あやかりとう御座るが――お流れさえ...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...そして「お流れ頂戴仕ります」と...
直木三十五 「南国太平記」
...お地蔵様もこの分では狂言がお流れになりそうで」「狂言とは何だね」「ナニその...
中里介山 「大菩薩峠」
...お流れを頂戴致しとうござんす」罷(まか)り出たのは小野川秀五郎...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうも仕方がございません」権六はお流れを頂戴する...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪食はお流れとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...二三カット撮ると又曇って来て、お流れとなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アその痩せて増すべからず、肥えて減ずべからざる肉付きの妙なるに、心悸臂揺(ひよう)し、茫然自失して筆を落し続け、写生はお流れ、それからちゅうものは日々憂鬱して神(しん)定まらず「浅茅(あさぢ)ふの小野の笹(しの)原忍ぶれど、余りてなどか人の恋しき」てふ態となる...
南方熊楠 「十二支考」
...千鶴子の送別会も昼間の疲れでお流れになったままドームへよると...
横光利一 「旅愁」
...お流れをもらいましょうか」と車座のなかへ割りこみます...
吉川英治 「江戸三国志」
...「――お流れを」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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