...お歳暮を持つて千体仏へ行く...
種田山頭火 「行乞記」
...何か思いがけないお歳暮まで貰(もら)っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...盆暮には家中めいめいにうんとお中元やお歳暮をもらうもんだから...
徳田秋声 「縮図」
...お歳暮に来る人たちの出入りするたびに鳴っていた門の鈴の音も静まって...
徳田秋声 「爛」
...母親のもとへとお歳暮(せいぼ)のしるしにお弟子(でし)が持つて来る砂糖袋(さたうぶくろ)や鰹節(かつぶし)なぞがそろ/\床(とこ)の間(ま)へ並(なら)び出した...
永井荷風 「すみだ川」
...私達も街の人に負けないで国へのお歳暮をしませう...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...国へのお歳暮を愉しむ思いだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...なにくそ!笑え! 笑え! 笑え!たった二人の女が笑ったってつれない世間に遠慮は無用だ私達も街の人達に負けないで国へのお歳暮をしましょう鯛はいゝな甘い匂いが嬉しいのです私の古里は遠い四国の海辺そこには父もあり母もあり家も垣根も井戸も樹木も……ねえ小僧さん!お江戸日本橋のマークのはいった大きな広告を張っておくれ嬉しさをもたない父母がどんなに喜んで遠い近所に吹ちょうして歩く事でしょう――娘があなた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...国へのお歳暮を楽しんだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...お歳暮(せいぼ)には何(なに)ほど下(くだ)さりますかと...
一葉女史 「大つごもり」
...お出人(でいり)の町人(てうにん)お歳暮(せいぼ)持參(ぢさん)するものお勝手(かつて)に賑々(にぎ/\)しく...
樋口一葉 「われから」
...稽古場へ南部僑一郎・鈴木桂介来る、お歳暮やる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大そう出来がよかったといって上機嫌で最前お歳暮にでていったものを...
正岡容 「小説 圓朝」
...お歳暮に書店から貰つた日記帳をやると...
正宗白鳥 「吉日」
...林町の父にお歳暮に母のかたみの着物でどてらを縫って貰っていたのが出来上り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたは今年のお歳暮に百合子論を下さるわけにはゆかないでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...栄さんは私へのお歳暮に毛糸のショールをあんでくれました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...国男さんがお歳暮をくれたので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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