...東京の新聞は余り参りませんで、京都の新聞だの、金沢の新聞に、誰が書いたんだか、お家騒動、附たり武者修業の話が出て居るんです...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...怪談は飯島家のお家騒動の挿話のようになっているが...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...徳川時代のお家騒動や...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...けれども当時多くの人が見た写し本の諸藩のお家騒動とか仇討とかいうものは...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...第三には「侠客物」第四に「仇討物」第五に「お家騒動」第六に「怪談物」第七に「伝奇物」第八に「教訓物」第九に「人情本」即ち...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...お家騒動の絵本に見る通りであったあの水門(すいもん)はもう影も形もない...
永井荷風 「伝通院」
...大きなお家騒動でも始まるか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山崎屋はお家騒動かい」「それも五千両だぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼(か)の相馬事件――子爵相馬家のお家騒動で...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...お家騒動まで起しかけた...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...……そうかと思うとお家騒動の報告もあります...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お家騒動にからまっているということは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お家騒動となると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お家騒動とか、お家乗っ取りとか、そういったスジなんですか」カオルは、下目に曽根を見おろすようにしながら、「お家騒動どころの、だんじゃないのよ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...なるたけお家騒動へは嘴を入れないことね...
「一本の花」
...公方様にお家騒動を起こそうなんてずぶてえ野郎だ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...悠々と茶の間へ坐りこんで面白おかしくお家騒動や仇討物の荒筋を説明...
山本笑月 「明治世相百話」
...お家騒動、内輪(うちわ)の揉(も)めから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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