...犬は貰われる時お子様方はお幾たりと尋ねるが猫は孩児(がき)は何匹だと訊(き)くという通りに...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...何分総領のお子様をお生みなされましたので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...やはりお子様がなかったせいでござりましょうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そのお子様は、お母さんと御一緒に今お国においでなさるのでございますか」「いや、そうでない、母という奴、拙者には女房じゃ、それはいない」「お母さんも、おなくなりなさいましたので?」「うむ――俺が殺した」「まあ、あなた様が手にかけて!」「手にかけて殺した」「なんという惨(むご)いこと……」「芝の増上寺の松原で、松の樹へ縛っておいて、この刀で胸を突き透(とお)した」武蔵太郎を取り上げた机竜之助は、やにわに立ち上って、眼が吊り上る...
中里介山 「大菩薩峠」
...お子様がたのおだやかな寝息に頭をまわしながら...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...「ではあの方のお子様におなりなさいまし」と女房が言うとうなずいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おおぜいお子様のいらっしゃる中で軽い者にお扱われになることになってはと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...法皇様からはどのお子様よりも大事がられて御成人なすって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなにお子様がおいでになるのですから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...王様のお子様だろうが人夫の伜だろうが見さかいなく振りおとす」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だんだんに神と尊い方のお子様の他には使わぬことになり...
柳田國男 「日本の伝説」
...スリップ姿の奥様がお子様方を寝かせて...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...太宰さんが御心配なさるようなお子様として成長なさることもあるまいと思われた...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...お子様方が大きくなって...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...お子様の生命を貴方の手から救い出して頂きたいために...
夢野久作 「暗黒公使」
...お子様に上げて下さいませ」今夜も...
吉川英治 「旗岡巡査」
...お子様は半額」露八は...
吉川英治 「松のや露八」
...龍山公のお子様の信尹(のぶただ)公のことです」「私の叔母の良人にあたる者が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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