...たまりかねて私は、それだけはやめてくれ、と口をとがらして抗議したら、周さんはけげんな面持ちで、だって日本では、子供に向っては、子供の言葉で、おてて、だの、あんよだの、そうでチュか、そうでチュか、と言うでしょう、それゆえ女性に対した時にも女性の言葉で言うのが正しいのでしょう、と答えた...
太宰治 「惜別」
...いつもつながれて犬は吠えるばかりでこんなところに筍がこんなに大きく・おててをふつておいでもできますさつきばれ・雑草につつまれて弱い心臓で病臥雑詠寝床から柿の若葉のかゞやく空を柿若葉...
種田山頭火 「其中日記」
...・みごもつてよろめいてこほろぎのいのち・日向ぼつこはなごやかな木の葉ちつてくる・ゆふかぜのお地蔵さまのおててに木の実・日かげいつか月かげとなり木かげ空が風が秋ふかうなる変電所の直角形(改作)十月十八日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...さあおててを上げて...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...ばらりと振った采配に、ひらりと変る陣備え、変るが早いか、おててこて、猫に、鳶に、河童の屁、いざ来い、来れっ、と待ち受けたりーいっ」南玉は、顔を赤くし、少し、額に汗を出して、伸び上りながら「謙信公は、これを見て、やああ、奇怪なり、くそ坊主、いで目に物見せてくれん、ついでに、素っ首土産にしょ、と、抜き放ったる業物は、備前の住人、大兼光、三尺八寸二分二厘、真向、上段、大上段、頭の頭上に振りかざし、当るを幸い、右左、前後左右に、前後、細かに切ったが千六本、細かく突いたがところてん...
直木三十五 「南国太平記」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...はねなし雀チツチの チツチとないてみなないたら 雀になりました雀になつたらとんでみなはねなし雀でとばれないとべない雀はどの雀おててをひろげてまへへでなスズメ雀 どこへいく竹やぶへ...
野口雨情 「未刊童謡」
...お嬢さまのおてては何ておつめたいんですと来た...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...おてて、あんよ、おそろしいようですわ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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