...始めはおずおずと...
海野十三 「火星探険」
...おずおずと口をひらいた...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...二少年は、おずおずと、そばに寄って手でさわってみました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...閉じていた目をおずおずとひらいてみると...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...おずおずと私達の方へ近づいて来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...俯向(うつむ)いたなり小声でおずおずと云った...
田中貢太郎 「黄燈」
...おずおずと地炉の傍へ寄りました...
田中貢太郎 「死人の手」
...おずおずと言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...声をつまらしながらおずおずと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かわいげな無器用さでおずおずとそらされた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一瞬間二人の間に緊張したおずおずとした眼が光った...
豊島与志雄 「囚われ」
...平然たる幻の姿をおずおずとながめまたかぎまわす...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さいふの上におずおずとのっかりました...
新美南吉 「名なし指物語」
...おずおずと手を伸ばして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私はさっきからのぞき込んでいた魚籠を指さしながら、おずおずと、その小さな魚は何という魚かと尋ねた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...おずおずと試してみているようだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...おずおずとあたりを見廻しながら――この買い入れを眺めて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...恋人に対するようにおずおずと振舞う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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