...郷里にうらぶれた渠が身に...
泉鏡花 「瓜の涙」
...うらぶれたような飲み屋があって...
梅崎春生 「狂い凧」
...此のうらぶれた妓楼の一夜が...
梅崎春生 「桜島」
...中年をすぎたこのうらぶれた棟梁(とうりょう)は...
海野十三 「雷」
...だがうらぶれた身なりの痩せた中年の男がいて...
高見順 「如何なる星の下に」
...或るうらぶれた鳥獣剥製所の一室にあることを思ひ返した...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...七年間の上海でのうらぶれた生活のあとで...
豊島与志雄 「常識」
...ただ現在のうらぶれた無気力な気分に浸るばかりだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...うらぶれた気持ちに沈んで...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...うらぶれた気持ちに沈んでいた彼が...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...私はうらぶれた体で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...当もなくうらぶれた旅をしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私はまるで犯罪人になったようなうらぶれた気持ちで昼の駅へ行く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...うらぶれた大学生が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...――何度目の帰郷だろうか!露草(つゆくさ)の茎粗壁(かべ)に乱れる万里の城何かうらぶれた感じが深い...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...これらのうらぶれた廃人が...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ジンタは寂しい港町です朔風(さかかぜ)にうらぶれた潮騒(しほざい)です吐息(といき)のやうにとぎれては続きます濡れてゐるやうに 泣いてゐるやうにラツパ・たいこ・クラリオ(ママ)ネツトジンタは冬がやつて来た港町です昨日(きのう)の唄を昨日(きのう)の生活(せいくわつ)を潮騒のやうに歌つて通ります...
森川義信 「ジンタ」
...いかにもさむざむとうらぶれたけしきにみえた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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