...そして売りものになる茸さえよく見ると生命がうようよしていることが判る...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...自分の体の膿(うみ)を吸つて太つた蛆(うじ)の白いのがうようよ動いてゐるのが見える...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...そりやおいしい鮒がうようよゐる事をご存じ?」「知らねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...小桶を覗いてみると無数のぼうふらがうようよ泳いでいる...
太宰治 「新釈諸国噺」
...うようよ居るように思われ...
太宰治 「善蔵を思う」
...蛇は毛糸をもつらしたやうに長い体を仲間にもつらし合つてうようよとして見えた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...生首がうようよと傍(かたわら)に集まっていて...
田中貢太郎 「魔王物語」
...横にして下さるやうに!それからあれが青や薔薇色のパラソルを見ないやうに!波の中は殉教者でうようよですよ...
富永太郎 「ランボオへ」
...用のない人間がうようよしているし...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...おう何という広々とした都会だろう! 何という不気味な混濁した都会だろう! 無数の人がうようよと重なり合って...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...この付近にはまったく修道士どもがうようよしてたんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それからなにかのつづきで鳥の話がでたときにばあやは わつちの国の山には白鷺がうようよゐた...
中勘助 「銀の匙」
...さては皿小鉢や椀のかけらに船虫のうようよと這寄(はひよ)るばかり...
永井荷風 「水 附渡船」
...男はうようよ、惚れ手は山ほど、黒い紐、赤い紐、青い紐、紐だらけじゃろうよ)そんなことを、考えていた...
火野葦平 「花と龍」
...うようよと累なりあひ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...このおぞましい場所にはネズミがうようよおり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...加之(おまけ)に仏蘭西(フランス)人許(ばか)りで無く春の見物に来た世界のお客様がうようよしてゐる中で忙(せは)しく一瞥(べつ)して歩くのだから確(たしか)な評判も出来ないが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...提灯(ちょうちん)の灯だけは船岸(ふなつき)の近くにうようよとうごいている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??