...青年徐かに立つ)第一の楽人(ことば)狂熱がいま彼にうつつた彼は青い顔になつてよろよろ立つた(踊りがまだ続く)青年何処へでも飛べ灰いろの鳥よ...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...夢とも現(うつつ)ともなく...
泉鏡花 「薄紅梅」
...うつつをぬかすような手合(てあい)に...
海野十三 「第四次元の男」
...いかにも夢うつつのようであったけれど...
外村繁 「夢幻泡影」
...夢うつつの間に竜之助が聞くのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただうつつしもなく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...良寛さんの眼にはうつつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...悪魔が俺に乗りうつつてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...彼の頭はうつつを吸ひすぎて疲れ...
原民喜 「虹」
...つかみし後(のち)は夢とも現(うつつ)とも知らず...
樋口一葉 「大つごもり」
...ちょっとばかり声が立つもんだから清元(きよもと)なんかに現(うつつ)を抜かして朝から晩まで里春のところに入り浸(びた)り...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それと同時に周囲の鏡にうつつてゐる大勢のバルヂピエロが一斉に立ち上がつた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
......
夢野久作 「雪の塔」
...如何でございましょう」万太郎は剛兵衛のことばをうつつにして...
吉川英治 「江戸三国志」
...現(うつつ)に返った後醍醐は...
吉川英治 「私本太平記」
...けれど現(うつつ)ない口走りの多くは登子にも意味のうけとれないことが多かった...
吉川英治 「私本太平記」
...風雅(ふうが)にうつつ抜かす事...
吉川英治 「新書太閤記」
...うつつにキョロキョロうごかし...
吉川英治 「親鸞」
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