...稲瀬川(いなせがわ)を渡る時...
有島武郎 「或る女」
...粋(いなせ)な奴(やっこ)を誰とかする...
泉鏡花 「婦系図」
...一座のいなせなのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅には連れて出るいなせな若い衆に向って言うことには...
中里介山 「大菩薩峠」
...古式の侠(いなせ)な姿で金棒(かなぼう)突(つ)き佃節を唄いながら練ってくる...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いなせな高級馭者がひっきりなく往来し...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...目のキラリと光る侠気(いなせ)な若い仕(し)だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...それが都々逸とあいまっていい「侠(いなせ)」を感じることがありました...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...いなせな連中が気勢を添えてくれた...
松崎天民 「友人一家の死」
...二十歳程のいなせな男――それはお春に三つましの兄人(あにびと)で...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...帰るならお帰りと心強くいなせしに...
森鴎外 「そめちがへ」
...わしがのをお使いなせえまし...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...幸蔵は師匠張りのいなせな役...
山本笑月 「明治世相百話」
...前髪でいなせな若者...
吉川英治 「江戸三国志」
...親分生不動の仕返しをしたかのいなせだ...
吉川英治 「剣難女難」
...早く行っておしまいなせえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なんでも気ままを言いなせえよ」護送役の二人の小吏も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...祝い物なんぞは打っちゃっておしまいなせえ」「そうもゆかん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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