例文・使い方一覧でみる「いくたびも」の意味
スポンサーリンク...ヒュイスマンスの小説『さかしま』の主人公ジァン・デ・ゼッセントが愛吟、マラルメ作『エロディヤッド』の斷章一……………………噫（あゝ）なんぢ、鏡よ、愁（うれへ）によつてその縁（ふち）の中に凍りたる水よ、いくたびも、いく時も、我が夢を悲（かなし）み痛みて、なんぢが底深き氷の下（した）に沈みたる落葉（らくえふ）に似たるわが思出を求めつゝ、われは汝（なんぢ）の奧にはるかなる影とあらはる... 
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「エロディヤッド」
...いくたびもいくたびも絞（しぼ）りかえしているうちに...
海野十三 「恐しき通夜」
...いくたびも考えなおさずにはいられませんでした...
海野十三 「怪塔王」
...燃える建物をいくたびもぐるぐる廻って警戒につとめると共に...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...これらの物の上をいくたびもぐるぐる廻っていたが...
海野十三 「地獄の使者」
...いくたびも剣（つるぎ）の下をくぐって来ている...
太宰治 「花吹雪」
...女は幾たびもいくたびも催促せられて...
近松秋江 「霜凍る宵」
...心から思い得ることがいくたびもありました...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...その小さな家にはいくたびも怪物の手は伸びようとしたが……...
原民喜 「火の子供」
...思い出そうとする考え深いいくたびもの試みの最中に...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...彼はいくたびもアルダナを見た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...それらの感覺がいくたびも繰り返へされてゐるうち...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...いくたびも圧倒されたような声でそうつぶやいた...
山本周五郎 「新潮記」
...いくたびもそう思った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...いくたびも感謝しながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...というだけでなく、年来、復員局では、いくたびも、死亡の公報を出そうとしたのだが、その婦人が、望まないで、未帰還者の名簿にいれてある良人だとも、書いてあった...
吉川英治 「押入れ随筆」
...どうかほかの先輩にお命じ下さい」陸遜はいくたびも辞したが...
吉川英治 「三国志」
...九唯円房――唯円房――いくたびも平次郎は口のうちでくりかえしてみる...
吉川英治 「親鸞」
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