...いかにも部長のいうとおり...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ところがその考え方がいかにものろのろしていて骨折っているので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...いかにも醜(みにく)く...
田中英光 「オリンポスの果実」
...いかにも僕を待っているかのように立っている...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...とく子はいかにも満足そうである...
外村繁 「澪標」
...その立場はいかにも異常なものであり危急なものであるにしても...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...深雪に向けて「仇敵?――綱手の?――いかにも」と...
直木三十五 「南国太平記」
...往来の片側に長くつづいた土塀(どべい)からこんもりと枝を伸(のば)した繁(しげ)りの蔭(かげ)がいかにも涼しそうに思われた...
永井荷風 「すみだ川」
...いかにも此の男の無事なのを口惜(くちお)しがる...
中島敦 「虎狩」
...いかにも夜中に酒を買いに来た者はあるが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ウージェーヌ・ド・ラスチニャックはいかにも南フランス的な顔の持ち主で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いかにも思わせぶりに残してあって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...みのはいかにも苦しさうで...
平山千代子 「「みの」の死」
...いかにもイギリスの中流人気質です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こういう種類のクーポンに儀礼の様式がいかにも日本らしいところで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さもないといかにも十九世紀の始めらしい流れののろい描写で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いかにももっともだと思われる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかにもただ旅を楽しむための旅としか見えなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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