...いかにも小金をためているという風に見えましたね...
海野十三 「少年探偵長」
...これはいかにも、ブルジョアの個性、ブルジョアの獨立、ブルジョアの自由の廢絶なのである...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...弘前から見るといかにも重くどつしりして...
太宰治 「津軽」
...いかにも尼寺のものらしく眺めなどしながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...早くも傾く夕日の色がいかにも悲しく見えてならない...
永井荷風 「すみだ川」
...この二つを交換する事がいかにも突飛(とっぴ)でかつ滑稽(こっけい)であった...
夏目漱石 「門」
...また外部から見るといかにも凛々(りり)しく...
新渡戸稲造 「自警録」
...いかにも手嫋女(たおやめ)といった風情が...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...いかにも波が来て鳴つてゐるやうな調子である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...いかにも冷酷という造りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...真赤になって涙をいかにも口惜しそうにボロボロこぼした...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...それはいかにも賢人らしき申条(もうしじょう)なり...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...その発声がいかにも巧妙であったため...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかにもしんせつそうでしたが...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ヘンゼルとグレーテル」
...いかにも気難しい人柄であったように見られる傾きがあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...いかにも健康そうな...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それには半之助はいかにも若すぎた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...いかにも静かではあるが...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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