...私は単に尚快活であり得る為ばかりにも...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...果してそんなことがあり得るだろうか」彼はその馬鹿馬鹿しい考えを一笑に付して終おうとしました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...および自ら実際的であると称するものよりも――何となれば彼等はあらゆる革命的思想を抑圧する――よほど実際的であり得ることを労働者に示す手段を...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「共産食堂」
...世の中にあり得ることか...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...時間が時間であり得る所以なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もし二次元の意識しか持ち得ない処の而も吾々と同じく英知的な生物があるとすればその生物の意識する空間はリーマン幾何学平面に相当するユークリッド空間の球面のようなものであり得るだろう(Populre wissenschaftliche Vortrge)と説いたが...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...内的の進歩が――心境の進展があり得る...
豊島与志雄 「野に声なし」
...特に支那歴史家に隨分反對論があり得るのであります...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...かういふ風に文字を書き直すことはあり得ることであります...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...象徴的(しやうちようてき)な絵で見る如く正しく五つの角々(かど/\)があり得るやうに思はれる...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...ここを小舟で通り過ぎているマドロス君がマドロス君であり得るはずがない!どうしたのだろう?そこで思い乱れた茂太郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこにまた希望もあり得るのである...
三木清 「人生論ノート」
...これに反し存在と非存在との混合である現象の世界については単に意見があり得るのみである...
三木清 「哲学入門」
...獣類が蓄えた果物もしくは食べ残しが瀦(たま)って旨(うま)く醗酵するはあり得る事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...善は美であり得るという事実についてのいくとおりかの例証がある...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...そこに一つの美としての幸福感が脈動していることもあり得ることを示しているのである...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...「かくあり得る」可能を含まないと云うであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...あり得ることであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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