...どこかにありありと残っている...
芥川龍之介 「一夕話」
...またわが心霊の苦悶をありありと述べしものである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ありありと眼に見えているその紙幣が...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...ありありと覚えこんでしまはれるのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ひどく戸まどったような物腰をありありと示したが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今でもありありと見えるようでございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...第三者の眼がありありと見えるのだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...ありありと出て来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...死ぬべき条件が具(そな)わらぬ先に、死ぬる事実のみが、ありありと、確かめらるるときに、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と回向(えこう)をする声が出るくらいなら、その声でおういおういと、半ばあの世へ足を踏み込んだものを、無理にも呼び返したくなる...
夏目漱石 「草枕」
...和尚の薬缶頭(やかんあたま)がありありと見える...
夏目漱石 「夢十夜」
...ありありと白日の下に曝らされねばならぬ...
久生十蘭 「湖畔」
...なぜかありありと目に浮ぶのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...そのあとになにが書いてあるか直感でありありとわかる...
山本周五郎 「菊屋敷」
...どうかして早く傷心を忘れさせようとする心くばりが哀(かな)しいほどありありとみえた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ありありと、その感情が、右の眼にあらわれている...
吉川英治 「私本太平記」
...その巨影(きょえい)がありありと目前へ近づいたせつなに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ありありと姿が読まれた...
吉川英治 「増長天王」
...ありありと血しおが塗(まみ)れていた...
吉川英治 「夕顔の門」
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