...さっきからひそかにあの霊現(れいげん)あらたかなる水晶をなでてて...
海野十三 「火星探険」
...一隅の寝台の上にクウクウとあらたかな鼾(いびき)をかいて睡っている...
海野十三 「軍用鼠」
...神(しんれい)のあらたかなる事あまねく人の知る所なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...霊験はあらたかなものです...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...遂に靈驗あらたかな潮江の天神樣に祈願をかけた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...つまり朝日権現のあらたかな御光というものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...皮膚にはキリストの司祭様が今し効験顕著(あらたか)な手をば按(お)かれたのだ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...板銀や一分金に変えるというあらたかな地蔵様だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただあらたかな気がする...
林芙美子 「新版 放浪記」
...効き目が一寸あらたか過ぎる...
葉山嘉樹 「氷雨」
...」「でもあらたかですよ...
平出修 「二黒の巳」
...わしの信仰する神様のあらたかな御影(みかげ)を拝まして進ぜるわ」露月は刀を引付けて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...大変ききめがあらたかです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きっとそれはピカピカ光ってまぶしくて白く後光がさしているようにあらたかだったのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...または何かあらたかな御利益のあった際に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「武州大鳥といふ在所に利生(りしょう)あらたかなる十王まします...
柳田国男 「山の人生」
...それでも効きめのあらたかさには勝てず...
山本周五郎 「季節のない街」
...ご利益(りやく)があらたかだて」野の反響は...
吉川英治 「親鸞」
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