...駄々子をあやす様に云ったまま...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...お姐(ねえ)と二人でゐるんですから何にも悲しい事はないでせう?」坊ちやんはあやす程悲しくおなりになつて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...べろべろべろといつてあやすと...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...今頃起き出す人間は無い」三之丞の調子は寝そびれた子供をあやすようですが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...今この女から嬰児をあやすやうな態度をとられたことが...
原民喜 「雲雀病院」
...一方には昨夜(ゆうべ)の夜釣の小鯖(こさば)の目勘定、十字を切るもの、子をあやすもの...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...いたって子供をあやすことの駄目な今松だったが...
正岡容 「寄席」
...あやす)……お士なんて言うものの気は知れない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...……子供をあやすのは上手なんですが...
三好達治 「測量船拾遺」
...そこには戰爭といふものをなだめあやすやうな指先が動いて...
室生犀星 「巷の子」
...ちょうど子供にメスを刺す間じゅうこれをあやすように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちゃんと三人の葬式を済ましているじゃないか」おしのはあやすように笑った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「あなたは苦しむのよ」とおしのはあやすように云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...子供でもあやすように...
山本周五郎 「寒橋」
...赤児をあやすようにそっと叩いたりしながら...
山本周五郎 「やぶからし」
...是非聴かして下さい……その第六感というのを……」黒木は赤ん坊をあやすように...
夢野久作 「復讐」
...眠りをあやす階音(かいおん)になっている...
吉川英治 「私本太平記」
...決してご心配なされますな」子をあやすようだった...
吉川英治 「私本太平記」
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