...餓鬼(がき)同様に命をかみ合うとはなんというあさましい心だろう...
有島武郎 「或る女」
...實にあさましいものと云はなければならん...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...毎日毎日あさましい親子げんかだ...
江戸川乱歩 「疑惑」
...からだじゅうの血の気が失せるほどあさましいことに思わないではいられなかった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...おっかなびっくりのあさましい自己弁解をやらかして...
太宰治 「鉄面皮」
...」あさましいまでに...
太宰治 「花火」
...恐ろしいあさましい悪夢に襲はれた...
種田山頭火 「其中日記」
...私は――人間はあさましいと思つた...
種田山頭火 「其中日記」
...「あさましい」はまた (Skt.)vismayas で「驚く」ほうにも通じるが...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...あさましい口惜しい愁らい人と思ふに中々言葉は出ずして恨みの露を眼の中にふくみぬ...
樋口一葉 「にごりえ」
...こんなあさましい姿になってしまって...
久生十蘭 「ノア」
...あさましいと思ったのはズッとあとだその時はただ先生の腕の中で徹男さんに抱かれていたほかに言いようはない...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...これほどあさましい真似はしないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決して勝者のためにあさましい死や生を強いられないようにせよ」と説いたところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あさましいなどといって...
吉川英治 「私本太平記」
...あさましい...
吉川英治 「親鸞」
...――さっ、冷飯(ひやめし)と濁酒代(どぶろくだい)に利子をつけて返すから、頭を出せっ、頭をここへ持って来いっ」三又八はなんと罵(ののし)っても、相手の虚無僧がそれきりぐうの音も出さないので、彼もようよう気を鎮(しず)めて見直すとどうしたことか、虚無僧は縁板に顔を沈めて泣いている――「こん畜生、金を見たら急に哀れっぽいふうを見せやがって」と、又八は毒づいたが、そうまで、恥かしめられても、虚無僧はもう先の勢いはどこへやら、「あさましい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...アア、あさましい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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