...欲しそうな言動をあえてするのは...
辰野隆 「芸術統制是非」
...なぜ衆人の前で厚顔にも自分の罪悪の見せびらかしをあえてするか...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...洋画家で絵絹へ油絵具を塗る試みをあえてする人...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...自分のような門外漢がこの講座のこの特殊項目に筆を染めるという僣越(せんえつ)をあえてするに至った因縁について一言しておきたいと思う...
寺田寅彦 「映画芸術」
...酒や宗教で人を殺すものは多いがコーヒーや哲学に酔うて犯罪をあえてするものはまれである...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...そういう行為をあえてするという事は...
寺田寅彦 「解かれた象」
...この厚顔の所行をあえてするについての唯一の申し訳は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...実際は東洋城も独断で先例のない事をあえてするのを憚(はばか)って...
夏目漱石 「思い出す事など」
...元来がそう云う情ない依頼をあえてするくらいですから曲折どころではない...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...看護婦は入口の柱の傍(そば)へ寄って覗(のぞ)き込むようにすれば見えると云って自分に教えてくれたけれども自分にはそれをあえてするほどの勇気がなかった...
夏目漱石 「行人」
...けれども卑怯(ひきょう)な自分はそれをあえてする勇気をもたなかった...
夏目漱石 「行人」
...この概括をあえてすると同時にハテおかしいぞ変だなと勘づかなければなりません...
夏目漱石 「中味と形式」
...それをあえてする僕を自分で憎(にく)み自分で鞭(むち)うった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それほど盲目的に猛烈な働(はたらき)をあえてするに適しない事を深く悲しんだ...
夏目漱石 「門」
...このように大胆であり前例のないことをあえてする編集者は他には居ないであろうと筆者は全く信じている...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...彼が組織したこの圧力はすぐさまそれをあえてするまで...
服部之総 「志士と経済」
...最悪の方法に訴えることをあえてする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち彼らまでが詐欺や破廉恥をあえてするのを見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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