珍しい苗字(名字)「黒葛」さん
何と読むでしょうか?
答え・・・
「つづら」「くろくず」
由来:鹿児島県日置市にある地名が発祥といわれ江戸時代には黒葛屋敷というのもあったとか。
また、黒葛はツル性植物の名前でもあります。そのつる「黒葛」で編んだ籠は、「つづら」といい、漢字では「葛籠」「衣籠」「葛羅」と書きます。つづらは、後に竹(網代)たけあじしろで代用されるようになります。
ちなみに昔話「舌切り雀」に登場する「大きなつづら」「小さなつづら」はこの「葛籠」ですね。
珍しい名字(苗字)「馬酔木」さん
何と読むでしょうか?
答え・・・
「あせび」「ますき」「ませき」「ませぼ」「あしび」「あせぼ」
北海道に多い名前ですが、その由来は香川県の地名とも言われています。
「馬酔木」は植物の名前でもあり、ツツジ科の常緑低木。
葉に毒があり、馬が食べると酔って苦しむという木というのが名前の由来だとか。
珍しい名字(苗字)「八筬」さん
何と読むでしょうか?
答え・・・
「やおさ」さんです。
神奈川県、東京都、茨城県、富山県に見られる苗字です。
由来ははっきりとしませんが、
「筬」とは、織機で縦糸と横糸の折り目を整える道具のことで、佐賀県には「筬」さんという苗字もあります。他にも「筬島」「筬懸」など筬のつく苗字はあります。
珍しい苗字(名字)に「忽滑谷」があります。
何と読むでしょうか?
答え・・・
「ぬかりや」さんです。
由来:はっきりとはしないのですが、ぬかるんだ谷という意味という説もあります。
埼玉県に多い苗字
ちなみに「忽滑谷」の「忽」は「こつ」と読み、数の単位「一の十万分の一」です。
そして「忽ち」とお送り仮名をつけると「たちまち」と読みます。
同じ漢字を3つ組みあわせ構成された漢字を「品字様」といい、「七」を三つ合わせた「㐂」もその一つです。
「㐂」は何と読むでしょうか?
答え・・・
「き」です。
意味:「喜」の異体字
ちなみに「㐂ぶ」と「ぶ」が送り仮名につくと
「よろこぶ」と読みます。
「㐂」は常用漢字でも人名用漢字ではないため、名づけには使えません。
しかし昔ながらの屋号などお店の名前で、目にする機会はあるかもしれませんね。
では他の品字様「犬」が三つで「猋」は何と読むでしょうか?
「忽然と消える」と使う「忽」ですが、「忽ち」とすると何と読むでしょうか?
答え・・・
「たちまち」です。
使い方・例文:「話題の本は忽ち売り切れてしまった」
「噂は忽ち広がった」「忽ち雨が降り出した」
英語では「immediately」や「moment」など。
「弥立つ」は何と読むでしょうか?
答え・・・
「よだつ」です。
意味:寒さや恐怖でぞっとして体の毛が立つこと
使い方・例文:「身の毛が弥立つ」
語源・由来:「いよだつ」の音変化
「弥立つ」は「いよだつ」「いやたつ」とも読みます。
「いよ」は「ますます」という意味で「立つ」を強調した語です。
ちなみに「弥立つ」は「平家物語」でも使われている古くからある言葉ですが、現在では「身の毛もよだつ」以外の使い方はほぼありません。