アメリカの通貨は「ドル」ですが、漢字で表すと何でしょうか?
答え・・・
「弗」です
「弗」は「ふつ」とも読みます。
英語では「dollar」
由来:ドルの記号「$」に似ているため、当て字。
使い方:「弗箱(ドル箱)」
ドルの1/100の単位「セント」を漢字にすると?
「仙」です。
英語では「cent」
記号では「¢」「c」
長さを測る時の単位センチメートル(cm)、ミリメートル(mm)を漢字で表すと何でしょうか?
cmセンチメートル(英語:centimeter):糎・珊・珊米突
mmミリメートル(英語:millimeter):粍
µmマイクロメートル(英語:micrometer):粆
ちなみに、1µmは0.001mmです。
例えば、日本人女性の平均的な髪の毛の太さが0.08mmなので、マイクロメートル(µm)とはかなり小さな値ですね
珍しい苗字(名字)に「忽滑谷」があります。
何と読むでしょうか?
答え・・・
「ぬかりや」さんです。
由来:はっきりとはしないのですが、ぬかるんだ谷という意味という説もあります。
埼玉県に多い苗字
ちなみに「忽滑谷」の「忽」は「こつ」と読み、数の単位「一の十万分の一」です。
そして「忽ち」とお送り仮名をつけると「たちまち」と読みます。
「尺」「寸」は長さを表す単位ですが、
「一尺八寸」は何と読むでしょうか?
答え・・・
「かまづか」「かまつか」です。
意味:名字「鎌塚」の異形で、鎌の長さが一尺八寸あったということが由来だとか。珍しい名前ですね。
また「一尺八寸」に「山」をつけると「一尺八寸山」
この「一尺八寸山」の読み方は何でしょうか?
答え・・・
「みおうやま、みおやま」です。
こちらは大分県にある山の名前です。
由来は諸説あり、その昔狩で仕留めた三頭の猪の尾をつなげたら、一尺八寸あったという説。
この山にいた三岐の蛇の尾の長さが一尺八寸あった説など。
ちなみに長さの「一尺八寸」の読み方は「いっしゃくはっすん」、約54.5㎝です。
一十百千万、と大きな数へと続いていきます。では一より小さい数(-0.○○)は何というのでしょうか?(大きい数については⇒こちら)
江戸時代の数学者、吉田光由が、中国の数学書「算法統宗」を参考にし執筆した「塵劫記(じんこうき)」。
この中で命数法(数の単位の分類)の説明がありますが、
何度も改訂され、漢字、桁数が異なりますが、一般的な命数と意味、由来をご紹介いたします。
分(ぶ) 10の-1乗
厘(りん) 10の-2乗
毛(もう) 10の-3乗 意味:け。
糸(し) 10の-4乗 意味:いと。
忽(こつ) 10の-5乗 意味:たちまち、ゆるがせにすること
微(び) 10の-6乗 意味:わずかな。
繊(せん) 10の-7乗 意味:繊維。
沙(しゃ) 10の-8乗 意味:水辺の砂。
塵(じん) 10の-9乗 意味:ちり。
埃(あい) 10の-10乗 意味:ほこり。
渺(びょう) 10の-11乗 意味:かすんでいること。
漠(ばく) 10の-12乗 意味:ぼんやりしていること。
模糊(もこ) 10の-13乗 意味:あいまいなこと。「模湖」 とも書く。
逡巡(しゅんじゅん)10の-14乗 意味:決断がつかないこと。しりごみすること。
須臾(しゅゆ) 10の-15乗 意味:しばらくの間。
瞬息(しゅんそく)10の-16乗 意味:まばたきをし、息をする間。きわめて短い時間。
弾指(だんし) 10の-17乗 意味:指の爪の先を親指の腹にあてて、音を立てること。
刹那(せつな) 10の-18乗 意味:ごく短い時間。
六徳(りっとく)10の-19乗 意味:仏教語としては「ろくとく」と言い、知・仁・聖・義・忠・和。または、礼・仁・信・義・勇・知のこと。
虚空(きょくう、こくう)10の-20乗 意味:一切が存在する空間。
清浄(せいじょう)10の-21乗 意味:煩悩や悪行が無く、心身が清らかであること。
日本のお金の単位は、4桁ごとに変わります。
万、億、兆・・・
万(まん) 10,000(0が4)
億(おく) 100,000,000(0が8)
兆(ちょう)1,000,000,000,000(0が12)
京(けい) 0が16
垓(がい) 0が20
秭(じょ) 0が24
穣(じょう)0が28
溝(こう) 0が32
澗(かん) 0が36
正(せい) 0が40
載(さい) 0が44
極(ごく) 0が48
恒河沙(ごうがしゃ)0が52
阿僧祇(あそうぎ) 0が56
那由他(なゆた) 0が60
不可思議(ふかしぎ)0が64
無量大数(むりょうたいすう)0が68です。
普段使われる単位は兆くらいまでなので、そうそうお目にかかることはないのですが。
0が52(10の52乗)から単位が少し変わっています。
「恒河沙」とは何でしょう?
これは仏教用語で、「恒河」はサンスクリット語でガンジス川を意味し、ガンジス川の無数の砂という意味になるそうです。
では「那由他」は?
これも仏教用語からきており、「極めて大きな数量」という意味のサンスクリット語が由来だそうです。
「不可思議」もそうなると仏教用語が由来してして、考えもできないほど大きな数という意味です。
そして最後の「無量大数」ですが、こちらも仏教用語で、漢字文化圏において名前がついている最大の単位となります。
しかし日常では京以上の単位は、10の何乗の様に指数表記されるため、これら呼び名を使うことは稀ですが、恒河沙なんて、素敵なネーミングだと思うので使ってみたいですね。
一より小さい数、万 億 兆 京の逆は?⇒こちら