「初・初心・産」はそれぞれ初(はつ)、初心(しょしん)、産(さん)とも読みますが、
初、初心、産はどれも同じ読み方をします。
さて何と読むでしょうか?
答え・・・
「うぶ」です
「初、初心」の意味:世間ずれしていない、初々しい
「産」の意味:生まれたままの
「うぶ」の語源:産むの意味と、初(うい)の意味からの説がありますが
生まれると同じ語源とされ、生まれたてという意味を持っています。
「ちちんぷいぷい痛いの痛いの飛んでいけ」という言葉、一度は聞いたことがあるかもしれません。この「ちちんぷいぷい」はどういう意味でしょうか?
実は「ちちんぷいぷい」の後には「御代の御宝」という続きがあります。
読み方:「ちちんぷいぷい ごよのおんたから」
語源・由来:「知仁武勇御代の御宝(ちじんぶゆう ごよのおたから)」が変化したという説があり、
江戸幕府三代将軍徳川家光公の乳母の春日局が、幼少の頃泣き虫だった家光公に言ったのだとか。
「知仁武勇御代の御宝」の意味:「武士の頭領となる徳のある(武勇、知力に優れた)徳川の宝」
おまじないの言葉「ちちんぷいぷい」、徳川将軍につながっていたかもしれないとは興味深いですね。
ちなみに英語で表現すると、おまじないという意味合いでは
「Abracadabra (アブラカタブラ)」でしょうか。
東京オリンピックの次に開催予定のパラリンピック
漢字で表すと何でしょうか?
パラリンピック(Paralympic)の語源・由来とは?
「パラプレジア(paraplegia)脊髄損傷等による下半身麻痺者」と「オリンピック(Olympic)」の造語
しかし脊髄損傷者以外の身体障害者も参加する大会となっため、1985年にギリシャ語の「パラ(Para)」と「オリンピック(Paralympic Games)」という意味で、「もう一つのオリンピック」という意味へ再解釈されました。
ちなみにギリシャ語のパラは、英語のパラレル(parallel)の語源です。
オリンピックは「五輪」と呼ばれますが、その由来はオリンピックのシンボルマークが五つの輪だったため。
パラリンピックは「パラ」や「パラ五輪」と表記されることがありますが、漢字での表記は見当たりません。
しかし過去に埼玉県戸田市がパラリンピックの愛称を募集し、「互輪」という漢字が最優秀賞に選ばれました。
「互輪」の意味は、「互いに助け合い理解し合い協力し合い、障がいのあるなしに関わらずオリンピックもパラリンピックも互いに頑張って欲しい」という思いからだとか。
では「車いすバスケットボール」や「車いすラグビー」などパラリンピックの競技にありますが、バスケットボール、ラグビーを漢字で表すと何でしょうか?
肌にできる小さな斑点「そばかす」
漢字で表すと何でしょうか?
答え・・・
どれも「そばかす」のことですが
「雀斑」の由来:スズメの羽の斑点に似ていることから
「雀卵斑」の由来:スズメの卵の模様の斑点に似ていることから
「夏日斑」の由来:日光が強い夏に増えることから
「蕎麦滓」の由来:ソバの実をひいて粉をとったかす、そば殻に似ていることから
英語では「freckles」
「弥立つ」は何と読むでしょうか?
答え・・・
「よだつ」です。
意味:寒さや恐怖でぞっとして体の毛が立つこと
使い方・例文:「身の毛が弥立つ」
語源・由来:「いよだつ」の音変化
「弥立つ」は「いよだつ」「いやたつ」とも読みます。
「いよ」は「ますます」という意味で「立つ」を強調した語です。
ちなみに「弥立つ」は「平家物語」でも使われている古くからある言葉ですが、現在では「身の毛もよだつ」以外の使い方はほぼありません。
「娑婆の空気」「娑婆に出る」などと使う
「娑婆」とは何と読むでしょうか?
答え・・・
「しゃば、さば」です。
意味:刑務所や軍隊など自由のない場所から見た「外の自由な世界」をさす。
仏教の語では、現世、俗世、娑婆世界、娑界ともいい、煩悩に苦しみ耐え忍ぶこの世界のことを言います。
語源・由来:仏語(仏教の言葉)で、「忍耐」を表すサンスクリット語の「サハー」の音写から。
もともとは仏教用語で、江戸時代には遊郭吉原を「極楽浄土」と見立て、吉原の外の世界を「娑婆」と言っていたとか。
しかし花魁・女郎・遊女たちの立場では、遊郭は地獄で、外の世界「娑婆」こそが自由な世界という意味になり、現在はこの遊女視点の意味合いが一般的。
ちなみに娑婆が由来とも言われるかつて流行った言葉(死語)に「シャバい」があります。どういう意味でしょうか?