麺類は種類も豊富ですが、ラーメン・そうめん・うどん・わんたん・ちゃんぽんを漢字で表すとどうなるでしょうか?
「らーめん」は、「拉麺」
「そうめん」は「素麺」
「うどん」は「饂飩」
「わんたん」は「雲呑」
ちなみに、「ちゃんぽん」は
語源・由来:諸説あり、中国語の「ご飯を食べた」という意味の「吃飯」(シャポン、セッポン)説。楽器の鉦(かね)の音「チャン」と太鼓の音「ポン」を合わせたという説など。
漢字で表記するというより「ちゃんぽん」は「ちゃんぽん」の様です。
「おおばんぶるまい」の「おおばん」は大判、大番、大盤どれでしょうか?
おおばんは、元々は「椀飯」「椀に盛った飯」の意味で、「わんばん」から「おうばん」になり、「おおばん」と変化し、「大皿」の意味の「大盤(おおばん)」となったとか。
では「椀に盛った飯」が「大きな皿」の意味になぜ変わったのか?その由来、語源は何でしょう?
平安時代、宮中行事で椀に盛った食事を振る舞っていました。それを「椀飯振舞い」といっていました。
その影響を受け江戸時代には、正月など大勢を招いた宴会や祝儀で、盛んなもてなしをすることをいうようになりました。
この気前の良い豪快なイメージから「椀飯」から「大きな皿、器」の意味「大盤」が当てられるようになったと考えられています。
読み方や、漢字が当て字に変わったりと、時代による変化は興味深いですね。
12月に入ると「年の瀬」という言葉をよく耳にしますが
一体いつからが「年の瀬」なのでしょうか?
答えは、正確には決まりはないのですが、
一般的にだいたい12月中旬から12月末までのことをいいます。
「年の瀬」の由来、語源:
年の瀬の「瀬」は、とても流れが速く渡ることが困難である「川の瀬」の「瀬」を意味しています。
かつて江戸時代には「ツケ」で商品を買い、盆や暮れに支払うことが多かったようです。
そのため年末にお金を工面しなければならず、ただでさえ物入りな年末は苦労していたとか。
その様子を川の瀬に例えて「年の瀬」といったそうです。
ちなみに「年の瀬押し迫る」は
「年末の最後の数日が間近に迫ってくる」という意味です。
「へそくり」を漢字にすると、「臍繰り」ですが
なぜ、お腹にある臍(へそ)で「へそくり」なのでしょうか?
気になったので調べてみました。
結論からいうと、この臍は当て字です。
最も古い繊維の麻、それを紡いだ麻糸をつないで巻いた糸巻き状のものを「綜麻(へそ)」といい、「おだまき」とも呼ばれています。
そして、糸を巻くことを「繰る(くる)」と言います。
細く紡げは紡ぐほど長い糸がとれます。
繰る人の腕が上がれば長い糸を紡げ、それが余分の収入につながりました。
つまり、「へそくり」とは、綜麻を繰った余分の収入のことを言っていたのです。
それがお臍の近く(腹巻)にお金を隠していたからだという説もありますが、臍と混同され、いつしか臍繰りとなったということです。
由来を知ると、へそくりは、こつこつ時間をかけてたまるものだと納得できました。
昭和の高度成長期の三種の神器といえば、
電気洗濯機、真空掃除機、電気冷蔵庫ですが
その語源となった三種の神器とは何でしょうか?
それは「皇位とともに伝わるべき由緒あるもの」と、皇室経済法で定められています。
鏡(かがみ)、剣(つるぎ)、璽(しるし)のことで、
それぞれ八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の総称です。
そして三種の神器のうち、草薙剣と八尺瓊勾玉を「剣璽(けんじ)」と呼びます。草薙剣は、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)ともいいます。
実は、天皇であってもそれらの実物を目にしたことはなく、「即位の礼」であっても、形代(かたしろ)(レプリカの意)が使われるそうです。このレプリカも披露されることはないそうです。
また本物の八尺瓊勾玉は赤坂御所に、伊勢神宮には鏡、熱田神宮には剣が安置されているそうです。
中国では昔、四方からくる風を「颶風(ぐふう)」といい、日本でも熱帯低気圧を、江戸時代には颶風と呼び、熱帯颶風などと言っていたそです。
明治の初めにはタイフーン、大風とも表していたのですが、明治末頃、当時中央気象台長の岡田武松によって「颱風(たいふう)」と呼ぶようになり、1956年に「台風」に代わりました。
しかしその「タイフーン」はどこから入ってきた言葉なのか?その由来は諸説あるようなのですが、
一つは、台湾、中国で、激しい風のことを外国からの風のとして大風(ターイフォン)といっていたことからという説。や台湾付近でおきた風を「颱風」と言っていた説。
もう一つは、アラビア語の嵐を意味する「tufan」が「颱風」になった説。
そしてもう一つが、ギリシャ神話の怪物を意味するテューポーン「Typhon」から「颱風」になった説。
あと沖縄(琉球)の気象学者蔡温(さいおん)が作った造語説もあり、沖縄の方言では「カジフチ(風吹き)」や「テーフー(台風)」というらしいです。
はっきりとした由来は分かりませんが、国が違っても同じ様な言葉、発音で使われているのは興味深いですね。