「利益」とは
読み方:「りえき」
意味:利得、儲け、役に立つこと
「御利益」とは
読み方:「ごりやく」
意味:神仏から与えられる恵み、幸運
「御利益」を「ごりえき」とは読みません。
「利益」は、「りえき」以外に「りやく」とも読みます。
「りやく」と読む場合は、「御利益」と同様に、
宗教的や世俗的な恩恵や幸福のことを意味します。
「利益」は自分のために得るもの、「御利益」は神様から与えられる恩恵。同じ漢字でも意味が全く違って面白いですね。
一段落とは
読み方:いちだんらく
意味:一つの段落、ひとくぎり。
ものごとがひとくぎりしてかたづくということ。
類義語:区切る、落ち着く、節目など
「ひとだんらく」と読むのは間違いなのですが
「ひとだんらく」と言っている場面も多くあります。
それはなぜでしょう?
「一仕事(ひとしごと)」
「一芝居(ひとしばい)」
「一安心(ひとあんしん)」
「一工夫(ひとくふう)」など
「一」を「ひと」と読む言葉が多いこと、
類義語の「区切り」に「一」をつけ「一区切り(ひとくぎり)」と読むことも関係があるとみられています。
また、話し言葉では「ひとだんらく」ということが、必ずしも間違いではないというふうに変わってきているようです。
「賀詞(がし)」とは、
「祝詞(しゅくし)」ともいい、年賀状だけではなく祝いのことばをいいます。
賀詞には、1文字、2文字、4文字、文章、外国語のものがあります。
例えば、
1文字の賀詞と意味
寿:おめでたいこと
福:幸せなこと
賀:祝い
2文字の賀詞と意味
賀正:正月を祝う
迎春:新年を迎える
4文字の賀詞と意味
謹賀新年:謹んで新年をお祝い申し上げます
恭賀新年:うやうやしく新年をお祝い申し上げます
文章の賀詞
あけましておめでとうございます
新年おめでとうございます
謹んで初春のお喜びを申し上げます
外国語の賀詞と意味
Happy New Year:新年おめでとう
文章と外国語の賀詞は万人向けですが
目上の人へ送る場合は、「謹んで」という言葉が入る方がよりいいでしょう。
また、1文字、2文字の賀詞は、単に新年を迎えたことを意味するため、相手への敬意や丁寧さに欠けるとされます。よって目上の人へは4文字の賀詞を使うほうがいいとされます。
あまり日常で使うことが少ない言葉「奏功」。その意味と、類義語との違いをご紹介いたします。
奏功(そうこう)とは「功を奏す」と同じ意味の熟語です。
もともと「奏」は「奏上(そうじょう):天皇に申し上げる」、「成し遂げる」という意味をもっています。
そして「功」は「手柄」、「功績」の意味なので、
「天皇に功績を報告する」という意味になり、そこから転じて、「目標どおりに成し遂げること」という意味で使われるようになりました。
奏効(そうこう)とは、「効き目があらわれること」という意味で、医学、医療の場面で使われる言葉です。
「効」は「効き目、効果」とうい意味をもっているためです。
成功(せいこう)とは、「功を成す」という意味で、
「うまくいく」という意味で使われます。
*奏功と成功の違い*
奏功は「目標のための作戦、手段がうまくいき、成果がでること」で、
成功は「全体的にうまくいくこと」です。
成就(じょうじゅ)とは、「願いが叶うこと」という意味です。
*奏功と成就の違い*
奏功は「功績、結果が出る」という場面で使いますが、
成就は「願い、望みが叶う」といった場面で使います。