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「二十歳」と「弱冠」は類語?意味と由来

二十歳」と「弱冠」は全く同じ意味ではありませんが、とても似ている表現です。

「弱冠」の由来
古代中国で男子20歳を「弱」といい、元服して冠をかぶる元服式を行ったことに由来。(他にも辻髪志学弱冠而立不惑知命耳順従心など年齢に由来する表現があります。「不惑」については→こちら

本来の意味
男子20歳の異称。(女性に使うのは適切ではありません。)
また、成年に達することです。

現在では「20歳前後の若い人を指す」言葉として使われることが多くなっています。

ちなみに、「二十歳」は「はたち、にじゅっさい、にじっさい」と読みますが、「20歳」と表記した場合は「はたち」とは読みません。

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「発足」の読み方は「はっそく」「ほっそく」?

発足」の読み方は「はっそく」「ほっそく」どちらでしょうか?

答え「はっそく」と「ほっそく」
どちらも正しい読みです。
しかし、現在は「ほっそく」の読み方が一般的とされています。

「発足」の意味
組織や団体などが活動を始めること。
出発すること。

「発」を「はつ」と読むのは漢音
「ほつ」と読むのは呉音とされています。
呉音は仏教の言葉や漢音が伝わる前に定着していた日本語によく使われています。

室町時代の書物『日葡辞書』(にっぽじしょ。)には
「発足」を「はっそく」「ほっそく」の両方の読みが記載されており、その頃はどちらも一般的に使われていたと考えられます。

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「礼賛」は「れいさん」?読み方と意味

礼賛」は「礼讃礼讚」とも書きますが
「礼賛・礼讃・礼讚」はどれも「らいさん」と読みます。

「礼賛」のは「れい」と読むため、「れいさん」と読みたくなりますが、「らい」とも読み「らいさん」です。

意味:「褒めたたえること」
もとは仏語で、三宝(仏・法・僧)を拝み、たたえるという意味です。

使い方、例文
・先人の遺業を礼賛する
陰翳礼讃(谷崎潤一郎の随筆)
一刀三礼(いっとうさんらい)
仏像を作るときは、一彫りごとに三回礼拝するという意味で「慎みを持って、深く敬いながら仕事をすること」

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「元も子もない」と「身も蓋もない」「本末転倒」の違い・意味・類義語

「元も子もない」は「もともこもない」と読みます。

元は「元金」の「元」
子は「利子」の「子」を指し、
「利益も元手もなくす」という意味です。
そして、「本来の意義や目的が失われるだけでなく、
失う必要のないものまで失われる」という意味で使います。

「元も子もない」の類義語:

「無駄骨を折る」
「台無し」

「元も子もない」と似ているようで違う言葉:

「身も蓋もない」

表現が直接的で、情緒がないという意味で、
ものごとを素直に表現しすぎ、風情や情緒も感じられない状況で使います。

「本末転倒」
物事の根本的な部分と、ささいな部分を取り間違うこと。
大切なことと、そうでないことを間違えること。を表す言葉であり、「元も子もない」の様にすべてを失った時に使う言葉ではありません。

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食べ物

「春の七草」の由来「七草粥」を食べる本当の理由とは

春の七草といえば
(せり)
(なずな)=ぺんぺん草
御形(ごぎょう)=母子草(ははこぐさ)
繁縷(はこべら)=はこべ
仏の座(ほとけのざ)=小鬼田平子(こおにたびらこ)
(すずな)=(かぶ)
蘿蔔(すずしろ)=大根(だいこん)ですが、

なぜ1月7日に七草粥をたべるのでしょう?

お正月にごちそうを食べすぎた胃を休めるためでしょうか?
実は人日の節句」という五節句の行事で、
一年の無病息災を祈って食べるものなのです。

五節句とは
1月7日人日
3月3日上巳
5月5日端午
7月7日七夕(しちせき)
9月9日重陽を指します。

中国には人日の日に七種類の野菜を入れた汁物
「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」を食べて無病息災を祈るという行事がありました。
平安時代に中国からの風習が多く伝わり、
古来日本にあった雪の間から目を出した若菜を摘む「若菜摘み」と、「七種菜羹」が合わさり、宮中行事として「七草粥」が食べられるようになりました。
そして江戸時代に庶民に広がったそうです。
当時の七草は「米・粟・きび・ひえ・みの・ごま・小豆」で、現在とは違っていました。
鎌倉時代になって現在の七種「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」になったといわれています。

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「一日の長」は「いちにちのちょう」「いちじつのちょう」?意味と由来

一日の長」という言葉がありますが
この「一日」は読み方は「いちにち」「いちじつ」?

正解は、「いちにち」「いちじつ」どちらも読みますが、「いちじつ」と読む方が多いです。その理由も最後にお話しします。

「一日の長」の意味と由来
意味:少し年上。経験や知識、技能などが他の人より少し優れていること。

論語の「吾一日長乎爾、亟吾以也」
吾一日爾より長ずるを以て、吾を以てすることなかれ
(われいちにちなんじよりちょうずるをもって、われをもってすることなかれ)が由来です。言葉の意味は「私が君たちより少し年上だからと言って、遠慮してはいけない」ということ。

使い方としては、尊敬の意味でも謙遜の意味でも使えます。

元は論語、中国の言葉を訳したため、昔は「いちじつ」と「いちにち」どちらも使われており、どちらが先に使われたかは不明だそうです。ただ現在は、新聞やテレビなどの報道では「いちじつ」を使っています。

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「おおばんぶるまい」は大判・大番・大盤振舞い?

「おおばんぶるまい」の「おおばん」は大判、大番、大盤どれでしょうか?

おおばんは、元々は「椀飯」「椀に盛った飯」の意味で、「わんばん」から「おうばん」になり、「おおばん」と変化し、「大皿」の意味の「大盤(おおばん)」となったとか。

では「椀に盛った飯」が「大きな皿」の意味になぜ変わったのか?その由来、語源は何でしょう?

平安時代、宮中行事で椀に盛った食事を振る舞っていました。それを「椀飯振舞い」といっていました。
その影響を受け江戸時代には、正月など大勢を招いた宴会や祝儀で、盛んなもてなしをすることをいうようになりました。
この気前の良い豪快なイメージから「椀飯」から「大きな皿、器」の意味「大盤」が当てられるようになったと考えられています。
読み方や、漢字が当て字に変わったりと、時代による変化は興味深いですね。

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福袋の起源・由来は?

現在、初売りには必ずと言っていいほど「福袋」なるものが販売されています。
この「福袋」の意味は?
いつから販売されているのでしょうか?

福袋の起源ははっきりとはしていませんが、ひとつは
江戸時代「えびす袋(恵比寿袋、恵比須袋、袋など)」とも言われています。
日本橋にあった越後屋(現在の三越)や、大丸呉服店(現在の大丸の前身)が、裁ち余りの生地を袋にいれて販売していたものです。

もうひとつは、明治時代「「多可良函(たからばこ)」です。
いとう呉服店(現在の松坂屋の前身)が「多可良函(たからばこ)」と名付け販売していたものです。

福袋には在庫処分の意味合いが含まれていますが、
当時の福袋には、金の帯が入ったものがあったり、
それを引き当てた人が福を得るというような遊びもあったとか。

昭和の時代には、福袋は一般的となり戦後は大人気となります。現在では、中身が見えたり、正月初売り以外にも「夏の福袋」を販売する店もあるのだとか。

ちなみに福袋は日本が発祥で、現在はアメリカなどでも lucky bag (ラッキーバッグ)と呼ばれ売られているそうです。

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年の瀬押し迫る「年の瀬」はいつ?由来と語源と意味

12月に入ると「年の瀬」という言葉をよく耳にしますが
一体いつからが「年の瀬」なのでしょうか?

答えは、正確には決まりはないのですが、
一般的にだいたい12月中旬から12月末までのことをいいます。

「年の瀬」の類義語:
年末歳末年の暮れ

「年の瀬」の由来、語源:
年の瀬の「瀬」は、とても流れが速く渡ることが困難である「川の瀬」の「瀬」を意味しています。
かつて江戸時代には「ツケ」で商品を買い、盆や暮れに支払うことが多かったようです。
そのため年末にお金を工面しなければならず、ただでさえ物入りな年末は苦労していたとか。
その様子を川の瀬に例えて「年の瀬」といったそうです。

ちなみに「年の瀬押し迫る」は
「年末の最後の数日が間近に迫ってくる」という意味です。

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食べ物

いつからいつまで?鏡餅の意味・由来と飾り方

鏡餅の意味とは?

鏡餅はなぜお正月に飾るのでしょうか?
お餅は昔から、ハレの日に神様へ捧げる神聖な食べ物と言われています。新年を迎える年神様へのお供え物であり、拠り所なのです。

鏡餅の飾り方とは
○お餅の上に飾っているのが、みかんではなく
(だいだい)」
橙は、一本の木に何代もの実がなり、果実が熟しても落ちにくいことから、長寿子孫繁栄を表しています。
○お餅にひらひらと付く紙は
御幣(ごべい)」
赤は魔よけ。繁栄を願います。
○お餅の下に敷く四角の紙は
四方紅(しほうべに)」
災いを払い繁栄を願います。
○お餅の下に敷く緑の葉は
裏白(うらじろ)」
シダの一種で、表は緑、裏が白の葉です。
葉のもようが対になっているため夫婦仲睦まじく白髪になるまで長寿を願います。

そのほかに、串柿(干し柿)や昆布、するめなど飾るところもあります。

鏡餅を飾るのはいつからいつまで?

29日は苦餅(苦持ち)、31日は一夜飾りとなるため避けます。
28日や30日に飾るのが一般的です。
そして1月11日の鏡開きに下げ、おしるこや雑煮など料理していただきます。
ちなみに昔は鏡餅は刃物では切らず、手や木鎚で食べやすい大きさに分けました。
これは刃物で切ることが切腹を連想させるからで、「切る」「割る」という言葉も避けられ「鏡開き」の「鏡」は「円満」、「開く」は「末広がり」を意味します。

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