推進、促進、進展の違い、使い分けをご紹介いたします。
「推進(すいしん)」物事が前に進むようつとめること。
自分が主体となり推し進める意味です。
使い方:地産地消を推進する
「促進(そくしん)」物事が盛んになるようはかる。
他の誰かを促す行為につかいます。
使い方:開発を促進する
「進展(しんてん)」物事が順調にすすんでいくこと。
ある状況から次の局面に進むことを意味します。
使い方:話が進展する
いかがだったでしょうか。
では「要件」と「用件」の違いは何でしょうか?→こちら
「絶滅危惧種」で「生きた化石」の「鴨脚樹」とは何でしょう?
街路樹などに多く身近に感じる樹木の一つで、漢字で表記すると「公孫樹」や「鴨脚樹」とも表します。
さてこれは何でしょう?
答えは「銀杏(いちょう)」です。
「公孫樹」「鴨脚樹」「銀杏」の読み方:「いちょう」「公孫樹」の由来:漢名、植樹して孫の代になって実がなることから。
「鴨脚樹」の由来:葉の形をアヒルの足に見立てた漢名の発音から。
また「銀杏」は「いちょう」と読む場合は樹木のことを指し、「ぎんなん、ぎんきょう」と読む場合は食用の種子を指します。
同じ読みで、異なる漢字名が3つもあり、
同じ漢字で、樹木と種子と異なる意味をもつ「イチョウ」
野生のイチョウは、中国にわずかに確認されたもののみ。
約2億年前の中生代から存在し、その姿を変えていないという「生きた化石」、「イチョウ」興味深いですね。
「代替」はなんと読みますか?
読み方:だいたい
意味:ほかのもので代えること
読み方「だいがえ」は間違い?
「代替」を「だいがえ」と読むことも多くあります。
これは「大体(だいたい)」と区別するために
「だいがえ」という読み方が定着したからだとか。
また「だいがえ」は「だいたい」の重箱読みであり、間違いではありません。
「重箱読み」とは、
「じゅう」は音読み、「ばこ」は訓読みのように
上は音読みで下は訓読みで読む読み方のこと。
例:縁組(えんぐみ)、軍手(ぐんて)、借家(しゃくや)など
「二十歳」と「弱冠」は全く同じ意味ではありませんが、とても似ている表現です。
「弱冠」の由来:
古代中国で男子20歳を「弱」といい、元服して冠をかぶる元服式を行ったことに由来。(他にも辻髪・志学・弱冠・而立・不惑・知命・耳順・従心など年齢に由来する表現があります。「不惑」については→こちら)
本来の意味:
男子20歳の異称。(女性に使うのは適切ではありません。)
また、成年に達することです。
現在では「20歳前後の若い人を指す」言葉として使われることが多くなっています。
ちなみに、「二十歳」は「はたち、にじゅっさい、にじっさい」と読みますが、「20歳」と表記した場合は「はたち」とは読みません。