...家庭の事にのみ齷齪(あくせく)として...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...いっそ初めから齷齪しない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...この女のために……まさしくこの女のためのみに齷齪(あくせく)思っている間に...
近松秋江 「黒髪」
...眼前の小利害にのみ齷齪(あくせく)せず...
寺田寅彦 「物理学の応用について」
...少しも近代生活の齷齪(あくせく)したさまがなく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...我は日本の外日本あるを知らざる鎖国的の小籌(しょうちゅう)に齷齪(あくさく)たる情趣...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...むりに齷齪することはない...
豊島与志雄 「死ね!」
...そして齷齪(あくせく)と生活してる人々の悪口を言いながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...説明したり理解したりすることにそれほど齷齪(あくせく)しなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうせ終りは死だから齷齪するだけ馬鹿げてる...
豊島与志雄 「生活について」
...僅かな金の工面にも齷齪してる自分の身が顧みられて...
豊島与志雄 「道化役」
...少しも齷齪焦躁の気はなく...
豊島与志雄 「文学以前」
...我々は落付いた眼に笑を湛(たた)えて又齷齪(あくせく)と先へ進む事が出来ます...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...齷齪(あくそく)たる塵事(じんじ)を超越するんだ」「あんまり超越し過ぎるとあとで世の中が...
夏目漱石 「二百十日」
...俄かに齷齪とし始め...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...齷齪(あくせく)勉強すると云うことでは決して真の勉強は出来ないだろうと思う...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...始終何物かに策(むち)うたれ駆られてゐるやうに学問といふことに齷齪(あくせく)してゐる...
森鴎外 「妄想」
...そう齷齪(あくせく)と...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??