...日本なぞに齷齪(あくせく)しているより...
芥川龍之介 「上海游記」
...私は全く凡下(ぼんげ)な執着に駆られて齷齪(あくせく)する衆生(しゅじょう)の一人に過ぎない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そんなことでは縦令(たとい)お前がどれ程齷齪(あくせく)して進んで行こうとも...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...齷齪(あくせく)と糧(かて)を爭ふ十萬の市民の...
石川啄木 「漂泊」
...家庭の事にのみ齷齪(あくせく)として...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...弁護士3・27米国の大統領リンカンがまだ田舎弁護士で齷齪(あくせく)してゐた頃...
薄田泣菫 「茶話」
...予(わし)は只(たゞ)もう齷齬(あくせく)とお前(まへ)を喜(よろこ)ばさうと念(おも)うて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...都会の人波の中に溺れながら齷齪してる...
豊島与志雄 「悪夢」
...むりに齷齪することはない...
豊島与志雄 「死ね!」
...必需品のためにばかり齷齪しているが...
豊島与志雄 「自由人」
...齷齪とした人事に濁り汚れた頭を...
豊島与志雄 「道連」
...虚名のために齷齪(あくせく)しているのに比して...
永井荷風 「深川の散歩」
...朝から晩まで齷齪(あくせく)しているような島田をさえ憐れに眺めた...
夏目漱石 「道草」
...俄かに齷齪とし始め...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...大義(たいぎ)のために齷齪することの愚かしさよとや悟(さと)り給うらん...
福田英子 「妾の半生涯」
...其時だけは一寸(ちょっと)学校教育なんぞを齷促(あくせく)して受けるのが...
二葉亭四迷 「平凡」
...親の命令(いひつけ)通りに結婚して臺所にばかり齷齪(あくそく)してゐる自分はあまり幸福(しあはせ)ではなさゝうだつた...
正宗白鳥 「孫だち」
...始終何物かに策(むち)うたれ駆られてゐるやうに学問といふことに齷齪(あくせく)してゐる...
森鴎外 「妄想」
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