...ファラデーに「俗人の浅墓(あさはか)な生活や日日の事に齷齪(あくせく)するのとは全くの別天地で...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...齷齪(あくせく)と糧を争ふ十万の市民の...
石川啄木 「漂泊」
...そんなことを言つたつて何うせ死ぬのではないか何うせあと十年か二十年の命ぢやないかかう言つて常に齷齪と暮してゐる人間を罵つたり笑つたり苦々しく思つたりしてゐるが――そこにかれの死に対する考へ方がはつきりと出てゐるが...
田山録弥 「正宗君について」
...これを要するに諸人才器齷齪(あくさく)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...少しも近代生活の齷齪(あくせく)したさまがなく...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...そして齷齪(あくせく)と生活してる人々の悪口を言いながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それほど齷齪(あくせく)するにも及ぶまいじゃないか……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...くいしばった歯と齷齪した生活と疲れながら陰欝に光ってきた眼だけが残っている...
豊島与志雄 「微笑」
...少しも齷齪焦躁の気はなく...
豊島与志雄 「文学以前」
...齷齪とした人事に濁り汚れた頭を...
豊島与志雄 「道連」
...頭の奥で齷齪しているのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...沢庵(たくあん)の尻尾(しっぽ)を噛(かじ)って日夜齷齪(あくせく)するにもかかわらず...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...故意(わざ)と短い日を前へ押し出したがって齷齪(あくせく)する様子を見ると...
夏目漱石 「門」
...齷齪(あくせく)とすわる暇もなく...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...裁縫やら子供の世話やらに齷齪(あくせく)することとなりたるぞ...
福田英子 「妾の半生涯」
...貨財の末に齷齪(あくせく)たるを憫(あわれ)んで...
穂積陳重 「法窓夜話」
...始終何物かに策(むち)うたれ駆られてゐるやうに学問といふことに齷齪(あくせく)してゐる...
森鴎外 「妄想」
...曰く今朝風日佳、北窓過二新雨一、謝レ客開二吾秩一、山妻来有レ叙、無レ禄須二衆眷一、八口豈独処、輪鞅不レ到レ門、饑寒恐自取、願少退二其鋭一、応接雑二媚一、吾病誰※鍼、吾骨天賦予、不レ然父母国、何必解二珪※一、今而勉齷齪、無三乃欺二君父一、去矣勿レ聒レ我、方与二古人一語、星巌集を読めば彼も亦屡々貧を歌へり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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