...また今にして早くそを知らむとする程小成の満足に齷齪(あくせく)たるものに非ざる也...
石川啄木 「閑天地」
...家庭の事にのみ齷齪(あくせく)として...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...わたしはそれ以来ずっとテルソン商社の他(ほか)の事務にばかり齷齪(あくせく)していたのです...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...少しも近代生活の齷齪(あくせく)したさまがなく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...都会の人波の中に溺れながら齷齪してる...
豊島与志雄 「悪夢」
...そして齷齪(あくせく)と生活してる人々の悪口を言いながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...くいしばった歯と齷齪した生活と疲れながら陰欝に光ってきた眼だけが残っている...
豊島与志雄 「微笑」
...齷齪とした人事に濁り汚れた頭を...
豊島与志雄 「道連」
...あるいはまた成功して虚栄の念に齷齪(あくせく)するよりも...
永井荷風 「ひかげの花」
...眼前の利にのみ齷齪(あくせく)して世界に二つとない自国の宝の値踏(ねぶみ)をする暇(いとま)さえないとは...
永井荷風 「日和下駄」
...事業本位で齷齪(あくせく)と膏汗(あぶらあせ)を流して生き...
長與善郎 「青銅の基督」
...沢庵(たくあん)の尻尾(しっぽ)を噛(かじ)って日夜齷齪(あくせく)するにもかかわらず...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...故意(わざ)と短(みじか)い日(ひ)を前(まへ)へ押(お)し出(だ)したがつて齷齪(あくせく)する樣子(やうす)を見(み)ると...
夏目漱石 「門」
...前に進もうという考えで齷齪(あくせく)するあいだは...
新渡戸稲造 「自警録」
...余り齷齪(あくせく)と勉強して上手になり過ぎ給ふな...
正岡子規 「墨汁一滴」
...北川のやうな機械的に時間に縛られて齷齪(あくそく)しなくつてもいゝのだから...
正宗白鳥 「假面」
...年中(ねんぢゆう)齷齪(あくせく)してゐる………それも立派な作品でも出來ればだが...
三島霜川 「平民の娘」
...ただ徳川内府のお覚えのみを気がねして齷齪(あくせく)と...
吉川英治 「大谷刑部」
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