...ファラデーに「俗人の浅墓(あさはか)な生活や日日の事に齷齪(あくせく)するのとは全くの別天地で...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...私は全く凡下(ぼんげ)な執着に駆られて齷齪(あくせく)する衆生(しゅじょう)の一人に過ぎない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...家庭の事にのみ齷齪(あくせく)として...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...眼前の小利害にのみ齷齪(あくせく)せず...
寺田寅彦 「物理学の応用について」
...何ぞ必らずしも区々常規の中に齷齪(あくさく)するのみならんや」...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...少しも近代生活の齷齪(あくせく)したさまがなく...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...独創的たらんと齷齪(あくせく)するのは凡庸(ぼんよう)なるがゆえである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうせ終りは死だから齷齪するだけ馬鹿げてる...
豊島与志雄 「生活について」
...事業本位で齷齪(あくせく)と膏汗(あぶらあせ)を流して生き...
長與善郎 「青銅の基督」
...我々は落付いた眼に笑を湛(たた)えて又齷齪(あくせく)と先へ進む事が出来ます...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...拘々(くく)として随処に齷齪(あくそく)たらしむるにある...
夏目漱石 「草枕」
...齷齪(あくせく)とすわる暇もなく...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...北川のやうな機械的に時間に縛られて齷齪(あくそく)しなくつてもいゝのだから...
正宗白鳥 「假面」
...親の命令(いひつけ)通りに結婚して臺所にばかり齷齪(あくそく)してゐる自分はあまり幸福(しあはせ)ではなさゝうだつた...
正宗白鳥 「孫だち」
...年中(ねんぢゆう)齷齪(あくせく)してゐる………それも立派な作品でも出來ればだが...
三島霜川 「平民の娘」
...曰く今朝風日佳、北窓過二新雨一、謝レ客開二吾秩一、山妻来有レ叙、無レ禄須二衆眷一、八口豈独処、輪鞅不レ到レ門、饑寒恐自取、願少退二其鋭一、応接雑二媚一、吾病誰※鍼、吾骨天賦予、不レ然父母国、何必解二珪※一、今而勉齷齪、無三乃欺二君父一、去矣勿レ聒レ我、方与二古人一語、星巌集を読めば彼も亦屡々貧を歌へり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...ただ徳川内府のお覚えのみを気がねして齷齪(あくせく)と...
吉川英治 「大谷刑部」
...そう齷齪(あくせく)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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