...尾の先少し齧(か)み取られて...
巌谷小波 「こがね丸」
...さ齧(が)みに齧(か)みて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...また左の御手に纏(ま)かせる珠を乞ひ度して、さ齧みに齧みて、吹き棄つる氣吹の狹霧に成りませる神の御名は、活津日子根(いくつひこね)の命...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...柳が襪を齧んでいたためによろよろとして倒れた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...幸子もひとりぼっちになると屡(しばしば)ピアノに齧(かじ)り着いて時を過したが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...生姜パンを齧っています...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...愛の小枝の樹皮をば齧((かじ))り...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...常に親の脛を齧つて居り...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...小半刻水甕に齧り付いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの娘の首っ玉へでも齧(かじ)りついていたのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お茶も香道も器用一方で齧(かじ)り廻ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...魚の尻尾(しっぽ)を齧(かじ)っている犬なんか見て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...釜(かま)ごと齧(かじ)らないようにしてくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」この生齧(なまかじ)りの哲学者メ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...塩せんべいを齧つてゐる...
室生犀星 「名園の落水」
...大沢庵十六本以上とか齧(かじ)ってみせた小結の肩書には...
吉川英治 「醤油仏」
...瓜など齧(かじ)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...いそいで」葉子は周章(あわて)てお煎餅(せんべい)を一口齧(かじ)ると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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