...正造たちも握り飯をだして齧りだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...豊組或は豊齧(ほうそ)と称す...
高木敏雄 「比較神話学」
...「ここにいる人間が私の襪を齧んだためでございます...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...束ねた断髪の先端が不揃いに鼠でも齧(かじ)ったような形になっているのが妙に眼について印象に残った...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...鼻を齧るのだけは...
直木三十五 「南国太平記」
...齧るんだ」庄吉は...
直木三十五 「南国太平記」
...愛の小枝の樹皮をば齧((かじ))り...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...帯も解かずに机に齧(かじ)り付いて一と晩を過ごし...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...八五郎が聞齧(ききかじ)ったところでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首っ玉へ齧(かじ)り付かれたり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...草を喰み、土を齧り、野に伏すとも、断じて戦ふところ、死中、自ら活あるを信ず〉というのは、いまはもうこの世にいない阿南さんの八月十日の布告だった...
久生十蘭 「だいこん」
...夕食にはカツレツと飯を喰べ林檎(りんご)を齧(かじ)った...
山本周五郎 「青べか日記」
...隆中に鍬(くわ)を持ち読み齧(かじ)れる白面の一書生が...
吉川英治 「三国志」
...焙(あぶ)り焙り齧(かじ)り合いながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...汽車の窓でこの山栗を剥いてポツポツ齧(かじ)る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...鼠に齧(かじ)られたような腫物(できもの)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...せっせと沈黙を齧(かじ)っているのだとしか思えない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...ちょうど彼がものを齧るのとおんなじ調子で書いて行く...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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