...私(わたくし)はよく間近(まじか)の岩(いわ)へ齧(かじ)りついて...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...あるいは木鼠がものを齧る音...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...俳句の歴史を聞き齧(かじ)ったりしてみますと...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...生姜パンを齧っています...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...その他(ほか)大してためにもならなかったフランスのパン屑みたいな学問だのを齧(かじ)っていた頃でさえ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...おお齧歯獣(げっしじゅう)の婦人よ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...齧(かじ)りついた...
直木三十五 「南国太平記」
...齧(かじ)りとっちまうんだ」庄吉は...
直木三十五 「南国太平記」
...ようし、手前が、嘗めるんなら、俺は、齧るんだ...
直木三十五 「南国太平記」
...いうことだけはいっちまったし――さんざ、いわせてから、お前――益満さんも、人が悪いや」「未だ未だ、庄公は、深雪を救けることばかりにかかっているが、牧の在所が判ったとして、もし、小太郎が、討手に行く時、わしが助太刀せん、と申したら、何うする? もう一度、弁じるか? 聞いていると、南玉の講釈よりおもしろい、序(ついで)にやってみるか」「あれだ――若旦那に、助太刀せん時にゃあ――今度は、尻を齧らあ...
直木三十五 「南国太平記」
...三十になるまでも親の脛を齧り...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...お静の頸(くび)っ玉(たま)に齧(かじ)り付いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土に齧(かじ)り付いても検校の位に上り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...百草を齧(か)み...
南方熊楠 「十二支考」
...じっと日光のなかにこもっている姿は生葱をポリポリ齧っている鋸屋さんのおもかげがなくなっていた...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...鼠に齧(かじ)られたような腫物(できもの)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いそいで」葉子は周章(あわて)てお煎餅(せんべい)を一口齧(かじ)ると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...生きたまま齧(かじ)られるっていうのは……...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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