...さ齧(が)みに齧(か)みて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...豊組或は豊齧(ほうそ)と称す...
高木敏雄 「比較神話学」
...ソシテ首ッ玉ヘ齧リ着キ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...対手が妙に生齧(なまかじ)りの法律口調で話しかけるのを...
近松秋江 「狂乱」
...昔からの齧歯獣(げっしじゅう)の民が住んでいて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小半刻水甕に齧り付いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泳げないのが船底へ齧(かじ)り付いて助かるものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土に齧(かじ)り付いても検校の位に上り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腹這(はらば)つたまゝ齧(か)じつた...
林芙美子 「浮雲」
...トオストを齧(かじ)りながら...
堀辰雄 「旅の絵」
...事毎に反対の意見をおし立てゝ齧み合つてゐる仲だつたが...
牧野信一 「心象風景」
...ボリボリ薄青い胡瓜を丸齧りにしていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...」「齧(かじ)ってもかじっても...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...夕食にはカツレツと飯を喰べ林檎(りんご)を齧(かじ)った...
山本周五郎 「青べか日記」
...大沢庵十六本以上とか齧(かじ)ってみせた小結の肩書には...
吉川英治 「醤油仏」
...ふところから黍(きび)の茎(くき)みたいな物を出してはポリポリ齧(かじ)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを齧ったあげく路傍でヘドを吐くところがある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...まるで頭と尻尾(しっぽ)を齧(かじ)り取られたような...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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