...保吉(やすきち)は薄汚(うすぎたな)いレストランの二階に脂臭(あぶらくさ)い焼パンを齧(かじ)っていた...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...幸子もひとりぼっちになると屡(しばしば)ピアノに齧(かじ)り着いて時を過したが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...松魚(かつお)の刺身のつまに生のにんにくをかりかり齧(か)じっているのを見て驚歎した自分は...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...鼻を齧るのだけは...
直木三十五 「南国太平記」
...益満の野郎の鼻を齧るつもりで行ったさ...
直木三十五 「南国太平記」
...三十になるまでも親の脛を齧り...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...幸いガラッ八が聞き齧(かじ)った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小半刻水甕に齧り付いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女子供の騒ぎというものはありませんよ」「そうだろうな」「キャッキャッと齧(かじ)り付きますよ」「なるほどそいつは面白そうだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...魚の尻尾(しっぽ)を齧(かじ)っている犬なんか見て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かような哲学をちょっとでも齧(かじ)ることを非常に偉大なことと心得て思いあがる人々に属するものである...
三木清 「語られざる哲学」
...百草を齧(か)み...
南方熊楠 「十二支考」
...あかえではないがそれは結局ぽりぽり齧(かじ)つてみるか...
室生犀星 「末野女」
...」「齧(かじ)ってもかじっても...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...塩せんべいを齧つてゐる...
室生犀星 「名園の落水」
...相子が剥いて出した梨の白い頭をじゃぶじゃぶ齧(かじ)り出した...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...隆中に鍬(くわ)を持ち読み齧(かじ)れる白面の一書生が...
吉川英治 「三国志」
...鼻(はな)っ柱(ぱしら)へ齧(かじ)りつくだろう」十五時々は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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