...彼は焼パンを齧りながら...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...齧(かじ)りついた...
太宰治 「走れメロス」
...幸子もひとりぼっちになると屡(しばしば)ピアノに齧(かじ)り着いて時を過したが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...束ねた断髪の先端が不揃いに鼠でも齧(かじ)ったような形になっているのが妙に眼について印象に残った...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...あの娘の首っ玉へでも齧(かじ)りついていたのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泳げないのが船底へ齧(かじ)り付いて助かるものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首っ玉へ齧(かじ)り付かれたり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土に齧(かじ)り付いても検校の位に上り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小さな口で齧りながら出て行つた...
北條民雄 「重病室日誌」
...鉄ぶちの眼鏡をかけて昔はリーダーの一冊くらい齧(かじ)ったような顔をしていて...
正岡容 「寄席」
...一ト破片(かけ)大(おほ)きく齧(かじ)りました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...それから衆馬狂奔して(け)り合い齧(か)み合い打つ叫ぶ大乱戦となったと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...隆中に鍬(くわ)を持ち読み齧(かじ)れる白面の一書生が...
吉川英治 「三国志」
...大沢庵十六本以上とか齧(かじ)ってみせた小結の肩書には...
吉川英治 「醤油仏」
...瓜など齧(かじ)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...後生大事に旧学に齧(かじ)りついているのは...
吉川英治 「親鸞」
...それを齧ったあげく路傍でヘドを吐くところがある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...齧(かじ)りつく...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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