...ワグネルが『タンホイゼル』の第三齣(く)...
石川啄木 「閑天地」
...やがて人生と云ふ大走馬燈の一齣々々を成し行くものなるを思へば...
石川啄木 「閑天地」
...さういふ点で能の動作の各瞬間が彫刻的一齣であるといへる...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...帰りは静岡へ寄って老父や老母相手に一齣(ひとくさり)大村の懐旧談に花を咲かせました...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...又實に外交劇の能事を盡くしたる一齣なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又実に外交劇の能事を尽くしたる一齣なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...第十四編 絶望の壮観一 軍旗――第一齣(せつ)まだ何事も起こってこなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼になお第三齣(せつ)を歌わせた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特に微速度で何秒かに一齣ずつ撮れば...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...初対面の時には実隆に数齣の『平家』を語らせ一泊させて帰した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...フィルムの一齣(こま)ではないかとおもわれた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...吾々の会話の一切が「悲劇」の一齣であるかのやうな気がして来る...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...芥川さんの何かの小説に「読経を新内のように聴いていた」という一齣(ひとこま)がありましたね...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...「毒饅頭」の仰せをうけて清正は……」のあの一齣...
正岡容 「大正東京錦絵」
...そゞろポーがアッシャ館の一齣をさへ想起せりけり...
正岡容 「山の手歳事記」
...荻江露友を扱った物語の挿話でも同じく「五人男」中の此村大吉を登場させこの大吉の姿をモデルに中村仲蔵が例の五段目の定九郎をおもいついた一齣を挟んでいるからである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...やはり生涯の貴重な一齣になつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...忘れ難い人生の一齣ではあつた...
吉川英治 「折々の記」
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