...リッターは彼の計算と事実との齟齬の原因を説明するために...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...すっかり齟齬(そご)してしまったのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...二人の間の愛情が齟齬(そご)を来(きた)した...
太宰治 「ろまん燈籠」
...凡ての計画が齟齬(そご)してからは...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...その間に齟齬のあることがあり...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...結果に多少の異同や齟齬(そご)を来すのは常の事である...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...この耳と目との空間知覚の齟齬(そご)が多少は起こるかもしれない...
寺田寅彦 「耳と目」
...一種の齟齬(そご)を感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その目的と全く齟齬(そご)した仲間を...
中里介山 「大菩薩峠」
...齟齬しているところが多い...
久生十蘭 「春雪」
...仮初(かりそ)めにも言行齟齬(そご)しては済(す)まぬ事だと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかるに事は志と齟齬(そご)して...
福田英子 「妾の半生涯」
...気が気に通じ心が心を喚起(よびおこ)し決して齟齬(そご)し扞格(かんかく)する者で無い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...こう齟齬(くいちが)ッていては言ったとて聴きもすまいし...
二葉亭四迷 「浮雲」
...国老とのあいだに意志の齟齬(そご)する点があるのに違いない...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...また働きに対する報酬の齟齬(そご)をこれ以下に忍ばねばならないと云(い)ふことが怖(おそ)ろしい禍(わざはひ)でないでせうか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...作戦上の意見に齟齬(そご)があって...
吉川英治 「三国志」
...こういう取返しのつかぬ大きな齟齬(そご)に行き当たったとき...
吉川英治 「新書太閤記」
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