...老爺は齒のかけた口を大きく開いて笑つたが...
石川啄木 「散文詩」
...」と皓齒(しらは)が見(み)えて...
泉鏡太郎 「艶書」
...吾等の齒に毒をお塗り...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...下駄は二個所斜に鋸を入れてあるので丁度三枚の齒があるやうに見える...
長塚節 「菜の花」
...前齒を二本拔いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺の口から=八五郎は大した腕だから、さぞお役に立ちませう=とは言へないぢやないか」「御尤も見たいなもので、へツへツ」「大層腹を立てたんだね、――尤も手前は腹を立てると好い男になるぜ、ゲラゲラ笑つて居ると、反つ齒が、飛出すから――」「もう宜うがすよ、親分」ガラツ八は泳ぐやうな恰好で平次の皮肉を封じました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...齒を喰ひしばつて眼を剥いた激しい苦惱の跡は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...健康さうな白齒を見るまでもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たか子は齒ぎしりするやうな佗しさだつた...
林芙美子 「或る女」
...人造の齒莖は桃色で妙な形をしてゐる...
林芙美子 「旅人」
...前齒はぬけおちて...
林芙美子 「なぐさめ」
...切齒(せつし)し...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...露出(むきだ)しの齒(は)だと云(い)ふことが分(わか)り...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...つい齒痒(はがゆ)くなツて...
三島霜川 「平民の娘」
...下駄(げた)の齒(は)に柔(やはら)かく觸(ふ)れて...
水野仙子 「悔」
...」少し出齒で、おまけに醉拂つてゐて唇が乾く爲め、演説口調で喋ると、唾が飛散する...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...上田君が愛敬のある疊なり合つた齒を見せて...
森林太郎 「鼎軒先生」
...綺麗な齒を見せてにこやかに笑つたり...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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