...鼻孔から空気を吸い込む...
...くしゃみで鼻孔から花粉が飛び出す...
...鼻孔が詰まっているので息が苦しい...
...泳ぐと、鼻孔から水が入る...
...鼻孔に指を入れないでください...
...鼻孔の隔壁に孔をあけてそこに輪を通し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あたしの鼻孔(びこう)を塞(ふさ)いだ...
海野十三 「俘囚」
...ちよつとの寒風に鼻孔は苦しく...
武田麟太郎 「現代詩」
...あなたはあの人を愛しているの? ほんとうに愛しているの? けれども、相手の女は、まるで一匹のたくましい雌馬のように、鼻孔をひろげて、荒い息を吐き吐き、せっせと歩いて、それに追いすがる女学生を振払うように、ただ急ぎに急ぐのである...
太宰治 「女の決闘」
...わが名は、狭き門の番卒、困難の王、安楽のくらしをして居るときこそ、窓のそと、荒天の下の不仕合せをのみ見つめ、わが頬は、涙に濡れ、ほの暗きランプの灯にて、ひとり哀しき絶望の詩をつくり、おのれ苦しく、命のほどさえ危き夜には、薄き化粧、ズボンにプレス、頬には一筋、微笑の皺(しわ)、夕立ちはれて柳の糸しずかに垂れたる下の、折目正しき軽装のひと、これが、この世の不幸の者、今宵死ぬる命か、しかも、かれ、友を訪れて語るは、この生のよろこび、青春の歌、間抜けの友は調子に乗り、レコオド持ち出し、こは乾杯の歌、勝利の歌、歌え歌わむ、など騒々しきを、夜も更(ふ)けたり、またの日にこそ、と約した、またの日、ああ、香煙濛々(もうもう)の底、仏間の奥隅、屏風(びょうぶ)の陰、白き四角の布切れの下、鼻孔には綿、いやはや、これは失礼いたしました...
太宰治 「喝采」
...鼻孔からは、鼻血がどくどく流れ出し、両の眼縁がみるみる紫色に腫(は)れあがる...
太宰治 「火の鳥」
...その秀英の鼻孔(はな)のあたりに微かな気息(いき)があるように感じられた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...パトロクロスの鼻孔より...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...善ニョムさんの鼻孔をくすぐった...
徳永直 「麦の芽」
...彼の鼻孔から迸出(ほうしゅつ)する朝日の煙のごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...強く鼻孔を刺戟した...
久生十蘭 「墓地展望亭」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...鋭い鋼鉄の臭いが私の鼻孔をおそった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...そこで彼はこの雜草のなかを鼻孔をひろげながら出たらめに歩きつて見た...
堀辰雄 「恢復期」
...悪臭がニュートン・ムーアの鼻孔にツーン...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...」「どうだい岡村? 海へ行つて鼻孔(はな)から塩水を飲んだつて始まらないぢやないか...
牧野信一 「眠い一日」
...四二二号は私の左隣室の患者で鼻孔から食物を摂(と)り...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...彼は長羅の馬の拡った鼻孔を指差して彼にいった...
横光利一 「日輪」
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