...風邪を引いて鼻声になりました...
...彼は鼻声で話しているので、何を言っているかよく聞こえません...
...今朝は鼻声がひどくて、朝食を食べるのもつらかった...
...鼻声のために学校を休んでいる...
...彼女の鼻声がかわいらしい...
...『まるで気違いみたいだろう?』ともちまえの甘えるような鼻声で言って...
太宰治 「虚構の春」
...一郎は未だ悲しそうな鼻声で...
田中英光 「箱根の山」
...鼻声にて低くお笑ひ被成(なされ)候...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...」老婦人は鼻声で唄うように言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...トすこし鼻声で気のなさそうに言ッて「ガ事に寄ると外国へ往くかもしれん」...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...「乙過ぎてお前には毒だよ」「ヘエ」「あの鼻声は唯事じゃねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなに引っ張ると手首が抜けるじゃありませんか」少し媚めかしい鼻声です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下女のお竹は戸締りを見るので起きて居た様子ですが、声を掛けて「湯へ入るか入らないか」と訊くと、喜八郎は鼻声で、風邪を引いて居るから――と簡単に断わって、自分の床へもぐり込んだ様子でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ボーイ長はうれし涙に詰まったような鼻声で言った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ようようと二三度鼻声で甘垂(あまた)れる...
二葉亭四迷 「平凡」
...」などと厭に科白がゝつた鼻声で囁くのであつた...
牧野信一 「剥製」
...「いやあよ!」と鼻声になつて...
水野仙子 「脱殼」
...一郎は少し鼻声になりました...
宮原晃一郎 「鳩の鳴く時計」
...「助さん」とあまえた鼻声でお兼が云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...あまったれたような鼻声をだした...
山本周五郎 「さぶ」
...「こんどはそっとなすってね」かよは鼻声の舌ったるい口ぶりで...
山本周五郎 「風流太平記」
...すると女が、鼻声で軽く呻き、彼を抱いている腕が、痙攣(けいれん)するように彼を緊めつけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...恋猫と恋猫とがじゃれているような鼻声が聞えるので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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