...風邪を引いて鼻声になりました...
...彼は鼻声で話しているので、何を言っているかよく聞こえません...
...今朝は鼻声がひどくて、朝食を食べるのもつらかった...
...鼻声のために学校を休んでいる...
...彼女の鼻声がかわいらしい...
...」と鼻声になっている女房(かみさん)に剣呑(けんのみ)を食って...
泉鏡花 「婦系図」
...鼻声で愚痴り始めたんです...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...配給物を取りに」すこし鼻声で...
太宰治 「斜陽」
...心持ち頤(あご)を突き出して訴えるような鼻声で話しかける様子に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それは妙に押しつぶされたような鼻声ではあったが...
寺田寅彦 「蓄音機」
...またすぐに、冷笑したり、唸(うな)り声を出したり、口笛を吹いたり、指先で調子を取ったり、鼻声を出したり、楽器の真似(まね)をしたりした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それもよい、しかし後刻(あと)では名もない病気!――それなのにそのまはりでは、干柿色の婆々連(ばばあれん)、或ひは呟き、鼻声を出し、或ひはこそこそ話します...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...「乙過ぎてお前には毒だよ」「ヘエ」「あの鼻声は唯事じゃねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう中へ入ったらしいお銀の鼻声が聴えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伜は菊次郎と言って、芝居の色子見たいな二十一の好い男、青瓢箪(びょうたん)で、鼻声で、小唄の一つもいけて、女の子には持てるが、飯の足しになることは一つも出来ない」「たいそう悪く言うぜ、怨(うら)みでもあるのか」「質を置きに行って断られたわけじゃないから、恩も怨みもありゃしません、――その色息子の菊次郎が、自分の家の潮入の池から笹舟のような小さな釣舟を漕ぎ出し、隅田川の真ん中で引っくり返して、舟は両国の中程の橋桁(げた)に引っ掛けて居たが、本人は土左衛門になって、百本杭(ぐい)で見付かった」「それは気の毒な」「死んで見れば気の毒見たいなもので、そのうえ菊次郎には許嫁の娘があったんですよ」「フーム」「伊豆屋に引取られて、あっしもちょいと逢って来ましたが、とんだ良い娘でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...松平は風邪で鼻声...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三度おし殺(ころ)したような悲しそうな鼻声を出した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...鼻声で)アラ! バカ!男の声 ふ! 人間が一番ケダモノくさい...
三好十郎 「胎内」
...御息所も鼻声になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「助さん」とあまえた鼻声でお兼が云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...ちょっとした下水くらいじゃまにあわないんだな」仔犬が鼻声でないた...
山本周五郎 「季節のない街」
...お父っさんいいでしょ」とおそのが父親に鼻声で云った...
山本周五郎 「さぶ」
...いいきげんに鼻声をたてながら...
山本周五郎 「契りきぬ」
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