...風邪を引いて鼻声になりました...
...彼は鼻声で話しているので、何を言っているかよく聞こえません...
...今朝は鼻声がひどくて、朝食を食べるのもつらかった...
...鼻声のために学校を休んでいる...
...彼女の鼻声がかわいらしい...
...「おい歩兵(ほへい)!」旅団参謀は鼻声に...
芥川龍之介 「将軍」
...そのせいかたいへん低い鼻声しか出せない...
海野十三 「太平洋魔城」
...すると母親ももう鼻声になって...
近松秋江 「狂乱」
...「誰(だい)らがかくしたんじゃもん」鼻声で半分は甘ったれて訴える...
壺井栄 「赤いステッキ」
...彼らの鼻声を示してる蓄音器...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鼻声めいたクラリネットの音やコルネットの音が聞こえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鼻声で物をいう媚態が評判になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ね」驚くべき魅惑的な鼻声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お召の袷(あわせ)、縮緬(ちりめん)の下着をチラつかせて、雪駄(せった)ちゃらちゃらの、脳天から声が漏れるのを気にするように、ちょいと月代(さかやき)を叩いて、――どうです――などと来ると、虫唾(むしず)が走りますね」「――」「中低(なかびく)のしゃくれた顔、色白で、鼻声で、八文の茶代に小判で、――悪いことに、米沢町の家の板塀にのべつ穴をあけて覗(のぞ)くのは、彌八でも七平でも野良犬でもなくて、横山町の呉服太物問屋、伊豆屋の若旦那の与吉と聞いたら親分だって驚くでしょう」「驚きやしないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...フランス語は鼻声を出したり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...鼻声だが昨日より楽だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」などと厭に科白がゝつた鼻声で囁くのであつた...
牧野信一 「剥製」
...つりがね――つり――ウム! (うなされているような鼻声を出して...
三好十郎 「胎内」
...御息所も鼻声になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なにを云ってるんだか意味をなさないぜ」「いいじゃないの」光子は甘ったるい鼻声で囁(ささや)くように云う...
山本周五郎 「季節のない街」
...いちが鼻声をだしながら...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...右の六人がおかね嬢をとり巻き、掴みかかり、躯をぶっつけ、お互いに殴ったり頭髪を(むし)ったりひっ掻いたりし、泣き、喚き、鼻声をだし、どたばたと駆けっこをし、組打ちを始めて叫び、……いやもうたくさん、もういい、又四郎は口のなかで、(どうせその騒ぎでは聞えまいとは思ったが)ともかく熟考のうえでという意味のことを述べ、おかね嬢がひきとめるのを聞きながしてその座から脱出した...
山本周五郎 「百足ちがい」
...鼻声になつて慈悲を乞い始めた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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