...鼻下に小さい髭を生やすのが流行っている...
...花粉症のせいで鼻下が赤くなっている...
...ティッシュで鼻下を拭いた...
...散歩中に鼻下から汗が流れた...
...マスクをしていると鼻下が蒸れる...
...猫の糞可哀相(かはいさう)なり、鼻下の髯、二分(ブ)程のびて物いへば、いつも滅茶苦茶、今も猶(なほ)無官の大夫、実際は可哀相だよ...
石川啄木 「詩」
...中にいた四十がらみの鼻下に髭のある紳士が帆村の方へ顔をちかづけて...
海野十三 「暗号数字」
...ぴんとはねたる細身の鼻下の髭...
海野十三 「心臓盗難」
...鼻下(びか)にはしかつめらしいチビ髯(ひげ)まで貯えたこの私が...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...例の鼻下長の裸男...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...鼻下に薄髭(うすひげ)を生(は)やし...
太宰治 「惜別」
...でっぷりした赭顔の鼻下にちょび髭を蓄えた堂々たる紳士のネルチンスキイを説得している有様は...
田中英光 「オリンポスの果実」
...鼻下にはやはり念入りに短く刈りこんだ漆黒の髭をはやしてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...上唇の鼻下のみぞが...
豊島与志雄 「女客一週間」
...切れた鼻緒の縁もなくなれば三つの目穴どことなく間が抜けて誰やらが鼻下長の面影ありと云いしもおかし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...此れに反して鼻下に髭を蓄え洋服の胸に万年筆をさし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...鼻下に薄い八字を蓄へて金縁の眼鏡が光る...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...鼻下チョビ髭の人は我を忘れて神がかりにすぐなる人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...上原道場で二本と云われているだろう」「鼻下の二本でしょう」大助はそう云って笑い...
山本周五郎 「新潮記」
...殆んどというのは、鼻下の一部と、顎(あご)の一部に黒いところが残っていて、それが、彼の無表情などこか野獣めいた相貌を、いくらかなごやかにみせるようであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その証拠には事実上の鼻下長の方でも...
夢野久作 「鼻の表現」
...その痩せこけた鼻下(びか)にはうすいどじょう髭(ひげ)が生えていたように思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鼻下に優しい髭のある知識層らしいそこの主人は「君ネ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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