......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...不意を食(くら)つた悪魔はとんぼ返る拍子に小僧の鼻の穴へ飛びこんだのであらう...
芥川龍之介 「あばばばば」
...鼻の穴に思い思いの栓(せん)をした...
海野十三 「空襲警報」
...「……さる御所方(ごしよがた)の女中、一人の恋男ありて、互に情(なさけ)をあつく通はしけるが、女中は金殿の奥ふかく居給ひて、男は奥方へ参る事もかなはねば、たゞ朝廷なんどにて、御簾のひまより見給ふも、たまさかなれば、余りにあこがれ給ひて、其男の形を木像にきざませ、面体なんども常の人形にかはりて、其男に毫(うのけ)ほどもちがはず、色艶の彩色(さいしき)はいふに及ばず、毛の穴までをうつさせ、耳鼻の穴も、口の内、歯の数まで、寸法もたがへず、作り立てさせたり...
相馬御風 「実物と模型」
...両方の鼻の穴へ嗅(か)ぎ煙草(たばこ)を詰(つ)め込(こ)みながら言った...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...高い鼻の穴をふくらましていびきをかきながら...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...御米も夫の鼻の穴を潜(くぐ)る煙草(たばこ)の煙(けむ)を眺めるくらいな気で...
夏目漱石 「門」
...鼻の穴をふくらましておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」「何が変なんだ」「何となく変ですよ」八五郎はキナ臭いものを嗅ぎ出すように鼻の穴を大きくしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻の穴だけが竪に上をむいた...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...廊下の隅に眠っていた自分は鼻の穴がムズムズするような埃りをかぶって目を醒した...
宮本百合子 「刻々」
...鼻の穴からもめったに煙を出さない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「おまえの鼻の穴がどうしてそんなに大きくなったかという話さ...
山本周五郎 「桑の木物語」
...この少年の鼻の穴は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もし白人の系統を引いた鼻の穴だと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...みんな綺麗な歯だ……よしよし……今度は鼻の穴だ……イイカ...
夢野久作 「焦点を合せる」
...煙草(たばこ)を吸(す)えば鼻の穴から煙が出る...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大きな鼻の穴から...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??