...「そんな事で愛想が尽きてたまるものか」と鼻であしらうような心持ちに素早(すばや)くも自分を落ち着けてしまった...
有島武郎 「或る女」
...私が戻るや否や彼は半ば御機嫌をとり半ば鼻であしらうような元の態度に返り...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼のこの鼻であしらうような話の全体にわたって...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その忠告に対しても「ふんふん」と鼻であしらうだけであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...サレーダインは鼻であしらうようにもちろんそうだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...彼女はふふんと鼻であしらうような調子で...
豊島与志雄 「神棚」
...これを真直ぐに左」鼻であしらう...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬を鼻であしらう...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度はぼくを鼻であしらうんですね...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...その僧は鼻であしらうような素振りをして...
水野葉舟 「黄昏」
...博士はやっぱり鼻であしらうといった風で『だって木が根こぎにならんじゃないか...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...お光はフンと鼻であしらう...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...鼻であしらう」半兵衛は吐き出すように続けて云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...「鼻であしらう」というのは頗(すこぶ)る簡短明瞭で...
夢野久作 「鼻の表現」
...手近い例を挙げましても今までに出て来た…………鼻をうごめかす…………鼻にかける…………鼻じろむ…………鼻であしらう…………鼻っ張りが強い…………鼻毛が長い……というような感じの中一つでも眼や口に出来るのがありましょうか...
夢野久作 「鼻の表現」
...鼻であしらうのと腮でしゃくるのとは...
夢野久作 「鼻の表現」
...勝手にしろと鼻であしらうようなのすら見受けられるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...ホ……」お綱は鼻であしらうように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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