...鼬(いたち)の老いたるのは一層怪事を働くべきである...
井上円了 「おばけの正体」
...鼬(いたち)のやうにひよつくりと禿頭を持ち上げたものがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...あつちは鼬の道か...
永井荷風 「来訪者」
...鼬(いたち)が出やがった...
中里介山 「大菩薩峠」
...これでは鼬(いたち)ごっこである...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...鼬(いたち)にしても...
新美南吉 「赤い蝋燭」
...――駒次郎は鎌鼬(かまいたち)にやられて死んだんだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼬小僧の逃げるのを承知しながら三輪の萬七親分に縛らせなかつたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「俺も最初はあの植木屋が鼬(いたち)小僧かと思つたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「江戸には鎌鼬は居ないというじゃありませんか」「小梅の百姓地だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼬の代りに主人の喉笛を狙つただけで」「違ひますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これに鼬(いたち)の心臓を合せて犬に餌えばその犬すなわち極めて猛勢となって殺されても人に順(したが)わずと見ゆるがそんなものを拵(こしら)えて何の役に立つのかしら(コラン・ドー・ブランチー『妖怪事彙(ジクショネール・アンフェルナル)』第四版二八三頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...一説に狼と鼬(いたち)と狐には利(き)かぬとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...獺(かわうそ)とか鼬(いたち)などが棲(す)んでいて...
山本周五郎 「青べか物語」
...獺か鼬の笑っている声が聞えるということである...
山本周五郎 「青べか物語」
...鼬(いたち)のように金杉橋のほうへと逃げ去った...
山本周五郎 「風流太平記」
...その結果――暁天(あかつき)星五郎――(羅宇屋煙管五郎八)鼬小僧新助――(八百屋の御用聞き新助)紫紐丹三郎――(仮面屋(めんや)の伜丹三郎)雲霧仁左衛門――(応挙の内弟子仁太郎)とこう自分自分で変え名を作って...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...北国の鼬(いたち)どもが...
吉川英治 「三国志」
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