...ますます奮い立って犠牲者の志を継がねばならぬ」と鼓舞したのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...海賊(ヴァイキング)時代にぶんどり品を立食(たちぐい)して大いに盗気を鼓舞した頃からの伝統に相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...その間に彼を鼓舞したものは実にはじめ伯父を訪れたときにその家の書架から発見した「西国立志篇」だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...かえってむしろますますそれを鼓舞したようにも思われる...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...惟(おも)うに彼が海事思想を鼓舞したるもの...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日清戦争というものが如何に当時の少国民の愛国心を鼓舞したかということは別の思い出になるが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...どんなに少年バッハを鼓舞したところで...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かつて世界を鼓舞したあの大望の継承を知ってよろこぶ...
服部之総 「望郷」
...弁士が入替り立替り愛国心を鼓舞したので...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...自らを鼓舞した私は尚も...
牧野信一 「青白き公園」
...労農通信員の文学的活動を熱烈に鼓舞した...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...芸術は政治やイデオロギイを批判したり矯正したり鼓舞したりするエネルギイを自己の内に保持することが出来るのだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分もそこに在ることを示して士気を鼓舞した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さうしてその仕事を補佐し鼓舞した中村技師と太田氏との功績をも忘れてはならない...
柳宗悦 「和紙十年」
...関羽の行く所には妖気も避けよう」と大声で鼓舞したが...
吉川英治 「三国志」
...彼は将士を鼓舞した...
吉川英治 「新書太閤記」
...かつは、味方の先手を、鼓舞したこと、ひと方でない...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜は信者たちの間で互に体験を語り合い、信仰を鼓舞した...
和辻哲郎 「鎖国」
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