「黴」の意味
カビ
小説での「黴」の使い方
...黴臭(かびくさ)い臭ひのする蚊帳を取り出した...
鈴木三重吉 「桑の実」
...掘りかえされた墓土の黴臭い呼吸と...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...黴(かび)の生えた状態におちいった心を表現している...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...黴(かび)の中わがつく息もかびて行く六月十一日 七星会...
高浜虚子 「六百句」
...白い黴(かび)やうのものがひろがつてゐるが...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...黴(かび)臭い匂(におい)の中にうずくまりながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...虫干――ぼろぼし、黴々―臭々...
種田山頭火 「一草庵日記」
...T君に別れて東照宮前の方へ歩いて来ると異様な黴臭(かびくさ)い匂が鼻を突いた...
寺田寅彦 「震災日記より」
...チャイナ中国の貿易船のネズミとゴキブリだらけの黴臭えおんぼろ箱のなかで終わるとかありえねえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...黴(かび)くさい絵を従姉に見せながら...
徳田秋声 「足迹」
...そうした黴(かび)くさいものの匂いを懐かしむ若い人たちもあるのであった...
徳田秋声 「縮図」
...小麥(こむぎ)の穗(ほ)にもびつしりと黴(かび)のやうな花(はな)が附(つ)いた...
長塚節 「土」
...二重になって襞(ひだ)になっている上の部分はすっかり黴びていて腐り...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...時には彼らは結婚以前に黴(かび)くさくなってしまうことがある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...青い黴の生えた奴を...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...薄い黴(かび)の匂いしかしなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...黴(かび)くさい夜具であります...
吉川英治 「江戸三国志」
...黴(かび)が生(は)えるとでも思ってるようだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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