...啻(ただ)に学堂教務を統(す)ぶるのみならず学堂出身者の任命の詮衡(せんこう)及び進退黜陟(ちゅっちょく)等総てを委任するという重い権限で監督に任じた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...連署して星の免黜(めんちゅつ)を伊藤にせまり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」内談洩れ近頃官公吏の任免黜陟や...
薄田泣菫 「茶話」
...雷州の録事(ろくじ)に黜(しりぞ)けられた...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...何時其の廃黜する所と為るを知る可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この時ステパンは貶黜(べんちつ)せられて兵卒になる所であつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...唐の時の宰相は、皆貴族階級の中より出で、一度其位置に到ると、天子と雖も其權力を自由に動かす事が出來ない習慣であつたが、明以後は如何に強大なる權力を有する宰相でも、天子の機嫌を損ねると、忽ち廢黜せられ、一個の平民とせられ、囚人と墜さるゝ...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...官職の黜陟(ちゅっちょく)のごときは...
中島敦 「李陵」
...剛直(まつすぐ)な方は斬られ黜(しりぞ)けられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...剛直(まっすぐ)な方は斬られ黜(しりぞ)けられ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その下等中の黜陟(ちゅっちょく)に心を関して昇進を求(もとむ)れども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その執政を黜(しりぞ)けて一時の人心を慰(なぐさ)めたり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...或は人物を黜陟(ちゅっちょく)し或は禄制(ろくせい)を変革し...
福沢諭吉 「旧藩情」
...人殺しどころか人を黜陟(ちっちょく)したと云うこともなかった...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...貶黜(へんちゅつ)の奇禍を招くが如き事情には立至らなかったことであろう...
穂積陳重 「法窓夜話」
...幼(いとけな)くして加賀中納言斉泰(なりやす)の奥に仕へたが程なく黜(しりぞ)けられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「優善さんは一時の心得違(ちがえ)から貶黜(へんちつ)を受けた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...あれはもう貶黜(へんちゅつ)せられるのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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