...「黙阿弥のように静かにする」...
...「ものを言わずに黙阿弥のように監視する」...
...「黙阿弥のように表情を崩さずに受け流す」...
...「黙阿弥のように姿をくらます」...
...「黙阿弥のように慎ましく振舞う」...
...この講談に限らず黙阿弥の木間ノ笛と言う毒婦の芝居などでも...
田中英光 「箱根の山」
...それが近松(ちかまつ)や黙阿弥(もくあみ)張りにおもしろくつづられていたものである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...頭髪は多くは黙阿弥(もくあみ)式にきれいに分けて帽子はかぶらず...
寺田寅彦 「物売りの声」
...田之助(たのすけ)の名を挙げ得ると共に文学には黙阿弥(もくあみ)...
永井荷風 「銀座」
...小林翁の東京風景画は古河黙阿弥(ふるかわもくあみ)の世話狂言「筆屋幸兵衛(ふでやこうべえ)」「明石島蔵(あかしのしまぞう)」などと並んで...
永井荷風 「日和下駄」
...自分は黙阿弥翁が脚本作家たる一面に於て...
永井荷風 「虫干」
...黙阿弥は其の以前と其の時代とに云伝へられた毒婦を一括して此れに特種の典型を付し...
永井荷風 「虫干」
...以上は黙阿弥劇に現はれたロマンチックの半面であるが...
永井荷風 「虫干」
...二年ごろに菊五郎(ごだいめ)が河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)さんに書下(かきおろ)してもらって...
長谷川時雨 「市川九女八」
...これでは元の黙阿弥で何にもならぬと言う...
穂積陳重 「法窓夜話」
...河竹黙阿弥が伯円の講釈の高評に動かされて「雲上野三衣策前」を劇化上演したのは明治七年十月であるから当然伯円が製作発表したのはその以前...
正岡容 「下谷練塀小路」
...此らはいづれも黙阿弥その人の創作である...
正岡容 「下谷練塀小路」
...黙阿弥が士族の商法のモデルとしたかの筆屋幸兵衛の一家がこの横丁に貧居を構へ...
正岡容 「山の手歳事記」
...恐らく黙阿弥と殆んど同時代の八つ山下を見てゐてそのとほりに描いたものであらう...
正岡容 「山の手歳事記」
...黙阿弥などにもこの種の因縁はザラにあるけれど...
正岡容 「我が圓朝研究」
...二番目「新皿屋敷朧雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)」は黙阿弥の作にて...
三木竹二 「明治座評」
...作者河竹新七は後の黙阿弥で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分が黙阿弥(もくあみ)の門人になったのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
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