...彼のミスを黙過することにした...
...規則の違反を黙過するわけにはいかない...
...彼女は彼の過去を黙過した...
...彼のことは黙過しておくべきだ...
...彼女は黙過を貫いた...
...どう上の空で黙過することが出来るのだろう? 私はM氏に...
伊藤野枝 「転機」
...優に彼を一蹴し得るだろうような村内のいわゆる長老有志たち――主として地主連にしてもやはり「さわらぬ神に……」式に黙過しているのは...
犬田卯 「瘤」
...黙過する...
谷譲次 「踊る地平線」
...或は黙過された時は自分自身を省みよ...
種田山頭火 「行乞記」
...「かかる主張の存在に対しては従来の如く輿論を黙過することなく」...
戸坂潤 「社会時評」
...ばかにされたようなものだと知りつつ役人が黙過したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあ黙過しようかとも思つたが...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...我々朋友(ほうゆう)たる者が冷々(れいれい)黙過する訳に行かん事だと思うんだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...普通の場合ならば平気で黙過する筈であるのに...
西尾正 「陳情書」
...それは黙過してはならぬ理論の混乱である...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...黙過するに忍びない因果な性癖に依るらしかつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...素直なものは黙過され易いが...
牧野信一 「月評」
...黙過すべからざる重大の社会問題として...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...それも少々のことは黙過したが...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...この顕著なる新旧の共通を黙過するわけには行くまい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...などということを黙過するわけがない」十左は思い過している...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...怒ってみたところで仕方がない」「仕方がないで黙過することはできん...
吉川英治 「宮本武蔵」
...多羅尾右近は右の結果を見て黙過することが出来ず...
和辻哲郎 「鎖国」
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