...泣く児も黙るおらだんべい...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...光も信じずにはいられないでしょう?」「しかし光のない暗(やみ)もあるでしょう」「光のない暗とは?」僕は黙るより外はなかった...
芥川竜之介 「歯車」
...ガーエフ 黙るよ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...「君は押し黙ることにかけては大天才だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...いずれ後で話すよ」お延は黙るよりほかに仕方なかった...
夏目漱石 「明暗」
...俺はただ赤くなって黙るより外仕方がなかった...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...「黙ってろ? 黙るさ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...黙ることなしにおしやべりを続けながら懐中電灯で足許を照して小径をのぼつて行つた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...黙ると、その儘気が遠くなつてしまふのであつた...
牧野信一 「村のストア派」
...ピタリと黙る)浜子 ……なんだえ鈴や?鈴 お客様が見えたんですけど...
三好十郎 「樹氷」
...一人でやって見るか? どうだ? 来た! シッ!(二人黙る)間...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ロダンは黙る人である...
森鴎外 「花子」
...ただ黙るだけで相手にならず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...原則として母も姉も黙ることにしている...
山本周五郎 「思い違い物語」
...それは人をばかにすると云うものだよ」「じゃ寒くないのかい」「わたしは黙るよ」本当にかれは黙った...
山本周五郎 「新潮記」
...直義が黙ると、仁木、今川、細川、みな口を揃えて、「何とかお考え直しを」と、上洛の危険を説き、尊氏の決意を諫(いさ)めてやまなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...さよう、江口の遊女(おんな)のように、世を浮舟と渡るすべはよう存じておらぬ」介(すけ)は、黙るほかなく、しばし首をたれてしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...ルピック夫人――お黙(だま)り! そうして行っといで!にんじん――黙るよ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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