...黙然(もくねん)と坐っているよりほかはなかった...
芥川龍之介 「疑惑」
...俺に黙ってるだが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...僕は思うんだ」矢木はしばらく黙って...
梅崎春生 「狂い凧」
...その黙殺にひるまず...
太宰治 「禁酒の心」
...始終黙ってはずかしげにしていたが...
徳田秋声 「足迹」
...彼はしばらく黙っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これは私と彼との間の暗黙の了解事項だが...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...「黙る黙る...
中原中也 「その頃の生活」
...和尚さんは黙つてしまつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...なんとなく皆んな顔見合せて黙りこくってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...坪内先生は、他のお二人とは違って、笑い顔どころでなく、真剣に、腕組みをして、じっと聞いてくださっていて、暫く黙してのち、何も彼もお聴許(ゆるし)になった...
長谷川時雨 「古い暦」
...云うまでもなく、此の男こそ大寺なのでしたが、彼は、血だらけになった寝巻を着たまま――その寝巻は格闘でもした後らしく着くずれて居たそうですが――右の手に何か光るものをもって、黙って、さながら瞑想に耽って居る者のように、暗やみの中に立って居ました...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...虫を殺ろして噤黙(だまっ)てましたがネ……」「アラあんな虚言(うそ)ばッかり言ッて」「虚言じゃないワ真実(ほんと)だワ……マなんぼなんだッて呆(あき)れ返るじゃ有りませんか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...とれないのにひさを気味わるがらせるに及ばず黙っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを黙って待っている中年男の様子も...
三好十郎 「おりき」
...幹太郎は黙って頭(こうべ)を垂れた...
山本周五郎 「花も刀も」
...唖(おし)のごとく黙礼した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...曙山や黙禅や幽芳などではあきたらなくなり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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