...田中はそれには無感動な様子で黙っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私の様子黙って眺めてた夫が「園子!」いうていきなり手エ掴(つか)んで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...黙々たるそれらのページから発散して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...周平が云い終えてもなお黙っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...武田信玄が黙って見てはいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして原始林の木だちが黒く押し黙って立ち並んでいる中へ...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...だから何にも云わずに黙って煙草を吹かしていたのです...
夏目漱石 「行人」
...平岡に黙(だま)つてゐたら可(よ)からうと注意した...
夏目漱石 「それから」
...お前の荷物を見せて貰おうか」「…………」黙って案内したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかしニュシンゲン夫人はウージェーヌが沈黙を守っていることに気を悪くした...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...寡黙を守れとの意味ならん...
福沢諭吉 「女大学評論」
...黙つてゐて呉れろうよ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...おくにはそのことを母にも富三郎にも黙っていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ここに持ってるから安心しろ」「すみは賭場へ戻ったのか」痩せた男は黙って歩きだした...
山本周五郎 「ひとでなし」
...二人はそのまま沈黙した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...」被告は矢張り黙つてゐた...
横光利一 「マルクスの審判」
...奉行どもはいうた」「ははあ」数正は沈黙した...
吉川英治 「新書太閤記」
...日本食の晩餐(ばんさん)後お互に深い沈黙に陥っていた...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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