...一時間でも二時間でも默つてゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...默つて歩き出した...
千家元麿 「自分は見た」
...「此方と仰しやるのは此病院の事ですか」と春三郎は聞いたけれど文太郎は默つてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...「貴樣ッ厭やなのか」細君は默つてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...細君も默つて只靜かに背中を摩(さす)つて居る...
高濱虚子 「俳諧師」
...私は默つてしばらく腰を撫でさすつた...
太宰治 「思ひ出」
...わざと十分間も返事をせずに默りこくっていたんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...平次は默禮して娘の死骸の前に近づき...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この絲の先を座敷牢の格子に縛り付けてくれ」「――」八五郎は默つて外へ出ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...默つて來い」平次はかねて聽いて置いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうするんです」「默つて歸るのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さえは默つてせんべいを食べてゐる...
林芙美子 「うき草」
...默つて涙をこぼしてゐた...
林芙美子 「暗い花」
...默つてゐることしか出來ない...
堀辰雄 「不器用な天使」
...ただ默つて、深い強い目色をしていただけ...
三好十郎 「肌の匂い」
...默つてゐる奴ばかりもなからうと思ふが...
横光利一 「書翰」
...二人ともなぜさう默つてゐるのだえ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...默、默、默、默...
吉川英治 「折々の記」
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