...私は足元に眼を落して默つて歩いた...
石川啄木 「札幌」
...默つて此樣を見て居た忠志君の顏には...
石川啄木 「漂泊」
...自分が默つて相手にしないでゐるものだから...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...それは彼等のあひだの默契である...
太宰治 「道化の華」
...たとひ私がこのことどもを自分において默つて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...是れ唯だ眠れる獅子の沈默のみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「――」默つて木戸を押して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そいつは」「――」小僧の常吉は不意に默り込んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金に飽かしての花嫁衣裳だ」「――」平次は默つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裾(すそ)の方に默然と控へて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下男の五助が庭で拾つたこともあります」「――」平次は默つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしは鶉のやうに羽ばたきながらさうして丈(たけ)の高い野茨の上を飛びまはつたああ 雲よ 船よ どこに彼女は航海の碇をすてたかふしぎな情熱になやみながらわたしは沈默の墓地をたづねあるいたそれはこの草叢(くさむら)の風に吹かれてゐるしづかに 錆びついた 戀愛鳥の木乃伊(みいら)であつた...
萩原朔太郎 「青猫」
...壁のやうに沈默してゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...ときどきそのアトリエへ彼女の父親が默つてはひり込んで...
堀辰雄 「おもかげ」
...その度毎にいつもその老夫婦がヴエランダに出て默つたまま...
堀辰雄 「恢復期」
...今まで快く感じられてゐた沈默が急に僕には呼吸(いき)苦しくなり出す...
堀辰雄 「不器用な天使」
...しかも平氣で背くらべをして大家を持ち上げて默つてゐると云ふその顏つきは見てゐられないではないか...
横光利一 「書翰」
...――森然とした中を只默つて通つて行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
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