...白鷹(はくたか)の然(しか)も黒松(くろまつ)を...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...殊に濱の黒松、直ちに峯の赤松に接するの奇觀を呈す...
大町桂月 「明治神宮と松」
...そこには古い大きな黒松があってその浮き根がそこここに土蜘蛛(つちぐも)が足を張ったようになっていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...赤松黒松の雌雄両木が絡み合ひ結びついてゐる...
種田山頭火 「旅日記」
...右に折れると松原のはずれに一際(ひときわ)大きい黒松が...
寺田寅彦 「嵐」
...日本の海岸になぜ黒松が多いかというわけがはじめてはっきりわかったような気がしたのであった...
寺田寅彦 「柿の種」
...など云ふ老大な赤松黒松が十四五本...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...黒松内(くろまつない)で停車蕎麥を食ふ...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...平地と傾斜した浜との境にもりあがつた砂丘には雑草や風に吹きためられた黒松がへばりつき...
中勘助 「銀の匙」
...中に真黒いのは黒松である...
中里介山 「大菩薩峠」
...樹齢五百年という有名な黒松の樹牆(じゅしょう)が...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...あたまをちょん切られた地境の黒松の軒に這いあがって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...まず最も普通なものは赤松(あかまつ)と黒松(くろまつ)とです...
牧野富太郎 「植物記」
...長さ一間たらずの赤松黒松のブツぎりの胴体が全部で七本ほどころがつてゐた...
宮地嘉六 「老残」
...松林は黒松ばかりでコールタールのやうに汚なく...
室生犀星 「命」
...小高い頭の位置の所に黒松が群がり茂っていて...
横光利一 「旅愁」
...黒松の幹の間から海の見えるのが...
横光利一 「旅愁」
...黒松に浸み入った山気をひとり吸いとって寂然と静かなのが...
横光利一 「旅愁」
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